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ペップさんありがとう [サッカー]

FCバルセロナのグラウディオラ監督が退任を発表した。

衝撃の三連戦、CL atチェルシー、ホームのクラシコ、CL vs チェルシー後の発表は、
沈み気味なチームへの起爆剤なのだろう。(今季いっぱいでの退任は決めていたはず)

まだ早い、若いのではと言う懐疑的な声もある中での就任から、
タイトルコレクターっぷりを遺憾なく発揮し常勝軍団であり続けた。

常勝であるためには勝っていて尚、前進、変化し続けなければならない。
彼らは成功したやり方を変える勇気を持ち続けた。

そしてその変化の中身にあったのは、サッカーとはこうあって欲しいというバルサの信念。

ボールを持っていてこそサッカー、そして勝ってこそ価値があるのだと。


その姿を現在のサッカーに持ち込んだ。


ボール大好き、自分たちが持ち続ける。
そのためには、失ったら即奪い返す。
取られる前に渡す、それを受け取れる位置に皆んなが動く。
動き続け、考え続け、お互いにつながり続ける。
敵と、そして味方の位置を常に把握し、距離をとる。
そのために動き続ける。


これを続けると、選手の位置は固定されず、気がつけば、右に、左に、上に、下へ
となってくる。それでも崩れないのは、ピッチ上の全員が一定以上の技術が必要。
ボールを失わない集中力、速いスピードのパスを正確に出す、受ける、
そしてボール奪取能力。
2011-12シーズンのバルサでは、プジョルもピケも攻撃に加わってシュートも打つ。
数多の MFはボールを失えば即ボール奪取に向かい、仲間のボールロストには、
自分のことのようにボール奪還に向かう。


メッシ依存度が高いというけれど、メッシを活かすために周りは陽動する。
メッシ以外のメンバーも十分危険なわけで放置するわけには行かず、
そこに気が移った刹那、メッシは消え、現れた時はシュート体勢なのだ。
逆もしかり、バルサの誰もがパスのようなシュートをゴールに放り込める。

メッシから奪うには人数をかけて一気に囲むしか無いが、これに失敗すれば
そこら中にフリーの奴らがゴールを狙う。

確かにメッシは5人相手でも抜けるけど、シャビだってイニエスタだって 3人くらいは
難なく抜ける。もちろん一人ではなく周りに仲間がいるから出来る。

ちなみにメッシ対策は基本、押し出す、取りに行かず中には入れない。
獲りに行くのはリスクが高い。


バルサの強さは、最高レベルのユーティリティ性能をベースに、
誰もが、どの位置でも、どの仕事でもこなせる事で、試合中に変幻自在の
攻撃を繰り出し続けることで、相手に対応させない能力。

そして、何よりボールを渡さないことで、
相手は心身ともに疲労し勝てる気がしなくなってくる。
サッカー選手が、それで飯を食っている奴らが、ボールに触らせてもらえない。
そりゃ、イライラするし、やってられなくなる。

これを、モウリーニョはそれで良いんだと説き伏せた。
君たちの仕事は、勝つことであってボールと戯れることではないと。
刀を振り回してチャンバラをするのではなく、居合い抜きで一太刀で決めろと。

やっていることにあまり差はない。
90分間集中し、考え続け、動き続け、間を詰める。
違いは、ボールを持ってやるか、ボール無しでやっているかだけ。
稀代のモチベータであり戦略家の二人、背景がバルサ育ちか、コーチ上がりか、
その差が、ボールへの執着にあらわれる。


どちらにしても我々は、この時代に生きてこのサッカーを、
そして数々の名勝負と同じ時を過ごせた事は、この上ない幸せだ。

Thank you PEP!!

そしてリフレッシュした後、彼は今度は何を見せてくれるのだろう。
現役の最後はバルサ以外のチームでサッカーをして経験を積んだ。
代表監督?、それとも弱小チームの強化か。その時まで楽しみをとっておこう。
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