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新型QBの躍動 [NFL]


数シーズン前、ドルフィンズがワイルドキャットフォーメーションを使い始めた。
他のチームも使ってみたりしていた。
しかしながらカレッジではよくあるこの攻撃が、チーム攻撃力を明らかに上げることはなかった。

走れる QBは昔からいた。
私が NFLを見だした頃はウォーレンムーンだった。
最近では、マイケル・ビックか。
しかしこれは、走れる、であり、走る、とは違った。

2012-13シーズンの NFLではこの構図が新たな展開を迎えた。

その中心は、このカレッジフォーメーションを NFLの次元で実現した QBたち。
RGⅢ、キャパニック、ウィルソン。
彼らは攻撃のランプレーオプションを増やし、守備に的を絞らせない。
RB(1)+QB+RB(2) でショットガン的に後ろにセットし、スナップを受けてから、プレーを選択できる。
RB(1)の左へのラン or RB(2)の右へのラン or QBの先のRBをリードブロッカーとしてのラン
or プレイアクションでのパス。
これは、同じメンバーとフォーメーションで複数の攻撃オプションが採用できるので、
ノーハドルでの攻撃でさらに守備陣の対応を困難にする。

エンプティバックのショットガンフォーメーションをとれば、ランナーがいる状態でレシーバーが5人。
ランの選択肢を残しつつ、パスの投げ先が多数ある状態を作ることができる。

しかもウィルソンに至っては、QBでありながら自身がリードブロッカーになったりもする。
リンチが走りウィルソンがリードブロックのスピードと迫力は他の追随を許さない。

2011-12シーズンは大型レシーバと進化型ウエストコースト、ノーハドルで、パスヤードが空前の数字だった。
これにやっと対応してきた守備陣は、この新しいランスタイルに対応できない。
若い守備コーディネータが少ない、つまりカレッジナレしていないのもその一因。
これには中継のカメラマンも対応でききれていない場合も。

そしてこの QBを要する、レッドスキンズ、49ers、シーホークスがプレイオフに出てきたのが
その本物さを証明している。

どのスポーツも、一つの能力が飛び抜けていればヒーローだったのは今は昔、
いまやタイガイの能力が一流を超えていて且つ、超一流の能力が必要となった。
スゴイ時代だ。

ともあれこのQBたちは今シーズンからスタータであり、
パス精度やゲームコントロールについてはこれからまだまだ成長していく。
もちろん、守備陣も黙ってはいないだろう。
となると楽しみは尽きない。

カンファレンスチャンピオンシプ、特に AFCは楽しみ。
引退表明のレイ・ルイス率いる守備は、ルイス引退で一丸のチームは
今季移籍、復活して気がつけばシード1位でプレイオフに進んだペイトン・マニング率いる
攻撃を抑えて、調子を上げながら勝ち進んでいる。
そして、これまでで完成の域にあるパス攻撃に、今季ランプレーをシーズン通して作り上げてきた
ブレディ率いるペイトリオッツの攻撃陣とのマッチアップは楽しみ。
グロンコウスキーがケガ退場しても攻撃力ダウンを感じさせない。
自身の破壊力をみせつけてテキサンズに完勝で調子は良い。

この両チームの対戦は楽しみ。
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