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SuperFormula2016 Round6 SUGO [F-1]

タイヤ、燃料、駆け引き、今のレースは難しい。
なかなか純粋に速い! って事で勝負に勝つ
という事はほぼない。

しかし、今日のレースは早く走れれば勝てる!!
というまれに見るシュチュエーションが生まれた。

セーフティカーの導入のタイミングで、トップを快走中だった
ITOCHU ENEX TEAM IMPAL の
No.20 関口雄飛 だけがこのタイミングでピットに入れなかった。
築いたリードはゼロなだけではなく、事実上の最下位。
しかし、ここの監督は星野一義。
速く走って勝つ、の体現者。諦めるとか、絶対にこの人の辞書にはない。

2位と34秒の差を作ることができれば、ピットでの給油をしても
トップを維持できる計算だが、許される周回は34から35週くらい
の計算になり、つまり 1週1秒、2位のマシンを引き離す必要ある。
ここまでのタイムを見ると不可能ではない、ものの
同じシャシー、二種類のエンジンしかないこのカテゴリーでは、
Mission Impossible !! っていう数字。
マシンは燃料消費分は軽くなり、路面はラバーがのって良くなるるものの
タイヤは悪くなるっていう条件も、そもそもマシンにも大差ない中で
攻め続けることでのみ達成できるこの Mission。

セーフティカーアウトの時、トップに位置する関口は、
邪魔者のいないサーキットを圧倒的なタイムで攻め続ける。
それを続ける、攻め続ける、クリアなバイザーから見えるその目は、
見えない相手を見据えて、一台また一台と抜いていく。
車を追い越すというイベントは発生しなくても、タイミングモニタ上は
最下位から順位を上げ続けていく、この集中力、それに応える車とタイヤ。

そしてリミットの一周前には、その34秒ギャップを埋めてしまう。
鬼神の走り、ゾーン?
そしてピットイン、給油。この超緊張の給油作業を Impal ピットは
ノーミスでこなして No.20 のマシンを迫りくる 2位の No.64 の
前にを送り出すことに成功する。熱狂の SUGO サーキット。
この後も緩めることなく攻め続け、Finish !!!!
速さで、速く走り続けることで、事実上の最下位から獲得したこの圧巻の勝利。

関口雄飛 一人舞台。

可夢偉も、来季マクラーレンのバンドーンも、中嶋一貴も、WEC王者経験者の
ロッテラーも彼方後方。

遅れてきた、28歳、やんちゃ坊主の覚醒、まさに千両役者。

2016、6戦やって勝者5人のめくるめく混戦シーズン
次の最終戦、鈴鹿で初のチャンピオンを関口が決めるのか。
それとも、今日の関口の走りでスイッチの入った他のドラーバー
が持っていくのか。

ほんと、良いシーズンになりそう。
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