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SUPER BOWL LIII [NFL]

SUPER BOWL LIII  
@Mercedes-Benz Stadium, Atlanta, Georgia,

New England Patriots (NE)
T.ブレディ(41)+B.ベリチック(61) =(102)
vs
Los Angeles Rams (LAR)
J.ゴフ(24) +S.マクベイ(33) = (57)

今期のNFLのトレンド、若きQB vs ベテランQB
更に、各スポーツに現れつつある若き監督、
その筆頭であり成功者でもある最年少33才でSuperBowlに導いたS.マクベイ対
ブレイディとのコンビでなんと9度目のSuperBowlに導いたB.ベリチックの対決。

ベテランQB リーバースを退け、若きMVP QB マホームズに競り勝って
Super Bowlにたどり着いた NE。
プレスコット、記録づくしのベテランQBブリーズに勝ってSuperBowlにたどり着いた LAR。
頂上決戦に相応しいこの両チームの対戦は、アグレッシブなディフェンス合戦で幕を開ける。

レシーブのNE 今期作り上げてきたランを4プレイ続けて、初のパス、これをLARがインターセプト。
返しの LAR の攻撃をアグレッシブな、いきなり全開のプレッシャーでラン・パス・パスを 3 & OUT。
前は激しく、後ろはきっちりマンマークで相手のQBにレシーバーをフリーに見せない。
2周間の研究と練習の成果を遺憾なく発揮する。
LAR に攻撃させない、このコンセプトどおりの 1Q NE 11:47 ボールを保持。
スコアは 0-0。

2Q早々に NEが3点先制するも、アグレッシブな守り合いは続きでも FG失敗1回もあって
NE 3-0 LAR で前半終了。

NEのディフェンスは、全力で仕掛けてすぐに終わらせるという集中力を見せ、これが成功。
印象としては、LAR 攻撃陣の特にライン陣の心身共に疲労が溜まった感。
NEの攻撃は、数字こそ良いもののスコアが 3点止まりでフラストレーション有り。
LAR の守備は長いのは許さず、得点もさせずベテラン(71)守備コーチ
ウェイド・フィリプスの守備はうまく行っている。
攻撃は何もさせてもらえず、マクベらしい仕掛けを出すきっかけが得られない。

NEの攻撃は、とてもオーソドックスと言うか、昔の強く硬いピッツバーグのよう。
ランを基本に、パスを出す。なんと言っても Iフォーメイションを多用する攻撃は今時珍しい。
時間を使い、相手の守備を披露させる。
それもこれも、強いというか良く訓練されている攻撃ラインが素晴らしい仕事を続けている成果。
パスもパスアタック!!というより、アンダーニースとか、スクリーンとか
10ヤード位が基本形で、取ったらはうまく走ってね。全く派手さがない。
グロンコースキーがレシーブよりいわゆるタイトエンドの仕事が多いのもその要因。


LAR は、マクベイが繰り出す新しい攻撃が魅力。
ランもパスもバリエーションがあり、RPO もうまい。
パントフェイクとかもおもしろい。
マクベイとゴフは、試合を進めてノッてくると、いろんなプレーを出し更に勢いを増す。

そして両チームは、ハーフタイムでキチンとアジャストできる。
前半悪くても、後半対策を打って打開した実績がありとても興味深い。


後半、
LARの攻撃から始まる。あわやインターセプトの後、ガーリーのランが出て 1st down。
しかし、NEの守備は相変わらずアグレッシブで結局 1st down一回だけでパントに追い込む。
3Q残り 2:15の LARのFGも、その前のプレーは NEハイタワーの -9 Yard サック。



ここまでを振り返ると、NEがロースコアゲームにする作戦で入り、
それを着実に実行してきた印象。という事は、終盤、守備が疲れてきてたところで
どこかで仕掛けて試合を決める、とう作戦を立案しこれをきっちり遂行している印象。

そしてその仕掛けがここ。
そしてその仕掛けがここ。

4TH QUARTER 残り 9:49 NE31 yard からの NEの攻撃。

Iフォーメーションから、ランのプレイアクションからの
Pass short right to R.Gronkowski to NE 49 for 18 yards

長めのハドルから、ノーバックのショットガン、WR左3、右2、右内グロンコウスキー
Pass short middle to J.Edelman to LA 38 for 13 yards

ノーハドルで前のプレーと同じようなフォーメーションから
WR左2、右3、グロンコウスキー右大外
Pass short left to R.Burkhead pushed ob at LA 31 for 7 yards

短めにハドルを組んで、前のプレーと同じようなフォーメーション、
WR左2、右3、左内グロンコウスキーから
Pass deep left to R.Gronkowski to LA 2 for 29 yards
これ、守備 2人にマーク、もう一人来てのスーパーキャッチ。

短い左、短い真ん中、短い右、そして左の奥。
ノーミスで 1st & Goal at LA 2 yard。

そして今シーズンの NEの成果であるラン
S.Michel left tackle for 2 yards, TOUCHDOWN.
キックも決まって NE 10 - 3 LAR。
5 plays, 69 yards, 2:49 drive


その返しのLAR。
パス・ラン織り交ぜて LA25 yardから 6プレーで NE27まで 48yardをドライブ。
2nd & 10 at NE 27 からのパスに NEは右サイドからブリッツ、
ゴフはその裏、右サイドの 1対1 になっている WR クックスへパス、
素晴らしい NEのブリッツのプレッシャーで、ゴフのパスは少しだけ精度が落ちる。
そのパスを、ここに来ることを想定していた CBギルモアが でWRと1対1で前に体を入れて
会心のインターセプト。

ここからの NEは、ラン 8プレーで 3:05使って NE 4yard から 67yard ドライブしてFG成功
NE 13 - 3 LAR。

ここからきっちりゲームを終わらせたNE。
これで史上最多タイの SuperBowl 6勝。
大舞台での采配は経験が必要。
T.ブレディ(41)+B.ベリチック(61) =(102)の常勝は、
合計(104才)になる来シーズンもまだ続く。

とても見ごたえのあるディフェンスマッチ、
ここ一番の集中力、充実のスーパーボウルだった。
そして、今回経験を積んだ
J.ゴフ(24) +S.マクベイ(33)はどんなチームを作り、
どんなフットボールを見せてくれるのか。次回の挑戦が今から楽しみ。




NEは、サラリーキャップのあるNFLで、昨期準優勝でサラリーが上がる中で
金ではなく、頭を使う。
金のかかるスーパーアスリートで勝つのではなく、
確実で、戦術理解ができ、チームが勝つことに集中できる人を集めて鍛える。


ロングショット用のWRがいない、グロンコースキーが怪我がちなので
ブレディがいても、基本、ハイパワーな攻撃ができない。
強い相手には、ハイパワーな攻撃が多い。
その中で頂点を、SuperBowlを勝つにはどうするか。
相手に攻めさせない、自軍は確実に進め点を取る。
そのために、ランプレーを強化、守備は、ミスを最小限にして、
アタックする時に確実に相手を潰す。

これをシーズンを通して鍛えて完成させるとして、それを
目指した舞台で存分に発揮し、結果を残した。

経験を活かして、目的、目標、コンセプト、準備、訓練、結束、
すべてをキチンと、抜かりなく続ける。
続けるために絶対必要な勝ちへの渇望を全員で共有させる。

この勤勉さが、人が変わっても常勝軍団で有り続ける所以、
ということを再確認させられたゲーム。


正しく努力し続けることの大切さ、愛国者たちが見せたこの結末は、
D.トランプを選んだ国とは思えない。
これはアンチテーゼなのか、教示なのか。

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