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高速鉄道早くも再開って [政治]

中国、人口10億超。

希少なものには価値がある。
裏をかえせば、溢れんばかりの人口はその一個人に対する価値を相対的に下げてしまう。

そして、この人口を治めるには個人にかまっているわけにはいかない。
国家の運営は上層部の判断に委ねられ些細な事の領域は広がるばかり。

そんな中での今回の高速鉄道の事故。
国家政策としているこのプロジェクトに関わる官僚は、その立場での利権と
それに対するリスクを追う。失敗すれば平民になるのだから。

急ピッチで進んできたこのプロジェクト、その中で上の顔色を伺い、
「出来ます」しか無い回答は、技術的な裏付けが無いままに進んでいく。
その結果の事故。傍から見れば、だから言ったのに、なのだが、
中国の上層部は寝耳に水だ。だって出来るって言っていたもん。

国家政策として、コマーシャルの意味も含めてそのプロジェクトのスピード、
そして価格的な優位性を売り文句にするつもりだったのが、一瞬にして崩れ去る。
国境なき高速情報化社会では、この手の情報の伝播速度は最速を記録する。
(ノルウェーの惨事がなければその伝播強度も最高値だったはずだ)
上層部の考え方はしかし現代社会についていけていないので、これまで通りもみ消しに入る。
情報抑制、隠蔽、関係者の処分、そして皆が忘れるのを待つ。
(この手の対応は速い、事故車両の片付けそして運行再開のスピードは世界最速だろう)
その過程で重視されるのは、技術立国のイメージ維持であり、人ではない。
被害者への対応は文句を外に発しないようにすることが最重要。

中華人民共和国。でもここで言う人民は共産党の一握りの上層部のこと。
それ以外は人と思っていないから。

まあ、うちの国も国民を大事にしないことについては、文句を言える立場ではないけれど。
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