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ホークスにとってはアドバンテージの一勝より本拠地開催がなによりのアドバンテージ ダ [野球]


ホークス vs ライオンズ。
ファイナルシリーズ第三戦。

このファイナルステージの対決は、シーズン終盤のチーム状態から言えば、
順当な対戦、敗者復活戦としては良いカード。

しかし、今シーズンのホークスの日本シリーズい進出への意気込みは、
チーム全体、孫オーナーから、選手、スタッフ、球団職員、ファンまで隅々に
行き渡り、共有されていることをこのヤフードームでのゲームで見せつけた。
(個人的にはあのチャンピオンブルーは馴染めていないけど)

第3戦の試合を見ると、ホークスは最初からこのシリーズを 3 & out で
ライオンズを一蹴すると決めていた節がある。

それが、この第3戦の集中力溢れる両チームの攻防につながっていた。
後がないライオンズ以上にホークスの気持ちが入った素晴らしい試合。

杉内、涌井はさすがに立ち上がりは少々気持ちがカラ回る感じもあったものの、
集中力は高い状態で入っているので無失点で乗り切る。
守備も両投手の集中力に引っ張られて気持ちが入っている。
素晴らしいのは、それが9イニング途切れなかった事。
これは、球場の全体がある種のゾーンに入っているかの如き空間だったからか。

そして 10回試合は動く。
ライオンズは中島からの攻撃。この人が活躍できていればと思ってしまうが、
ボール球に手が出てしまう、打ちたい気持ちの空回り、三振。
次、中村剛也。
2011シーズンの打者といえばこの人。
141安打(.264)、48本塁打、打点116、長打率6割、三振134、盗塁4。
4球目の内角スライダーをファールでカウント 2-2 から、
5球目の内角ストレート(この日の杉内のこの球のキレと制球は美しかった)を、
これまた美しいスイングで、聳え立つヤフードームのライトフェンスにぶち当てる二塁打。
この打撃に今シーズンのこの人の技が、この人が凝縮されている。
この一撃は杉内に少なからずショックを与える。
被安打4、125球目の投球だがこの球には力もキレも十分に見えた。
今シーズン、この内角のストレートを完璧に運べる人は彼だけだ。

そして迎えるフェルナンデス。
実はショックを受けていたのはホークス全体だったのかもしれない。
その次の浅村も見据えて組み立てるのが常套手段、敬遠もあり得た場面。
初球は、アウトハイ、ここはお約束。カウント 1-0。
二球目、ここで投じたスライダーがストライクゾーンへ、これをフェルナンデスが捉える、
ストレートのタイミングで振り始めたバットでレフト線へライナーで運ぶ二塁打。
(この前の打席フェルナンデスは、インローの直球で3塁ライナーで打ち取られていた。)
ここまで張り詰めていた杉内、崩れ落ちる。

しかし、ここでホークスは沈むのではなく、上げてくる。
ここで沈んだらこれまでの繰り返し、勢いに乗ったライオンズに押し切られる。

その裏、ホークスは下位打線に向かう。先頭松田は、涌井が打ち取る。
次、キャプテン小久保。初球のアウトローのスライダーをセンター前に安打。
ここ一番で集中力を全開に、そして出塁のみを求めた打撃。今日決めるん ダ。
続く多村は、初球ランエンドヒットでランナーを進める。
二死二塁。つぎ、捕手長谷川、この試合2安打。
ホークスの層の厚さがここで効いてくる。まだ、松中、オーティスが代打で控える。
涌井ここまで被安打7、121球。長谷川と勝負。
インサイドにスライダーを集めて、カウント 1-2 。外に直球、2-2。
スライダーがインコースに外れて 3-2 。
ヤフードームの3万強の祈りの絶叫は、涌井の127球目のスライダーの制球を狂わせる。
左打者に向って曲がってくる、高さも、コースも真ん中に。
杉内の落胆を救うのは、救えるのは自分 ダ。
この思いを集中力に変え、つなぐん ダ、の気持ちを乗せてバットはスムーズにこの球を捉える。
同点。宙を彷徨う涌井の視線。

10回の攻防は濃密で濃厚で劇的。

すごいと思ったのは、この状況で杉内と涌井を継いだ、両ベテラン、金沢健人と、石井一久。
一気に行くところをきっちり抑える。この緊張感、そして球場の雰囲気を何も無かったかの如く、
今シーズンの成長株の浅村を、そして昨日の満塁弾松中を抑えた。何と言う心の強さ。
守る野手も浮き足立つこと無く集中力を保っていた。

語り継がれるであろうこの試合。
数字では、ダルビッシュ、田中だが、この試合の杉内、涌井はこの二人より輝きを放っていた。
そして数字通りだったのは、中村剛也と内川聖一。



ホークスの心配は、この試合が劇的すぎること、そしてまた試合間隔が開くこと。
この試合での達成感が大きすぎると次に気持ちが入れられない。
日本一を目標に、と言い続けていれば心配はないけれど、マスコミも含めてこのファイナルシリーズに
フォーカスしすぎている感がある。そこだけが心配。
杞憂であることを願いつつ、盾のドラゴンズ対鉾のホークスが楽しみ。
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