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準備と作戦と 2016日本シリーズ [野球]


日本シリーズに出場する監督が、
普段着で、と言うのを聞くと悲しい。

ハレの舞台に普段着はないだろうと。

この言葉は、気持ち的にも、戦術的にも、
勝つことに対しては間違ったアプローチだ。


取り組む気持ちとしては、特別の舞台である日本シリーズなのだから
それを十分に意識した上で、程よく緊張して、いつも以上に集中して
挑んでほしい。それがやる方のプライドであるべきだし、
それを感じるから、そこにいるファンも、テレビで見る方もいつも以上に
テンションが上がるし、その特別感がたまらないわけです。
そんな中で活躍できる人がホントのヒーローなのです。
そして、もちろん監督を始めとするスタッフも同じです。
この特別感を受け止められない人は出てはいけません。

戦術的には、短期決戦、ホーム&アウェイで4つ勝つためにどうするのか、
を十分に準備する必要があります。
そして、それはシーズン中から始めなければいけません。
選手の特性把握、つまり、特別な作戦への適応、勝負を分ける場面での
メンタリティ、慣れない場所や、相手、場面への適応、連投、中継ぎ特性、
打順への適合、、、それをシーズン中に試すような場面設定や、
起用方法など、やるべきことが多い。特に交流戦はそれに適している。

そして本番でも、いろいろな試合展開の想定が必要。
不調や復調の見極め、相手の嫌がり方、怪我への対応、
動き続ける試合の中で、その時々での最善の判断が求められる。
このあたりも、シーズン中からスタッフのトレーニングが必要。
日本一を目指します、ということはこういうことをやりながら、
目の前の試合に勝っていく、とう事をしていきますよ、という宣言なわけです。
その意味で、スタッフに日本シリーズ経験者を要する事は意味がある。

よっぽどの勢いをもってシーズン終盤からポストシーズンを過ごして
その流れをそのままに、慢心でなく、集中を維持して、チャンピオンに
なるパターンもあるけど、この場合、そのシーズン限りで、常勝チームとはならない。

2016の日本シリーズで第6戦では、ファイターズが仕掛け、カープも対応する展開。
ここでのファイターズの仕掛けは、このゲームで決めることを目的にしているが、
この試合を取れなくても、最終戦、大谷を要しての総力戦を用意してある。
シリーズ中も、クローザー不在の中、できるだけいろいろな投手を登板させて
その調子や、相手との相性などを見極めている。
それくらい、周到に日本一に挑んでいるファイターズにとっては、なんとも
骨のない相手に感じたことだろう。
この舞台で、シーズン通りで選手任せでは今年のファイターズには勝てない。
今回の結果は、けっこう必然。

個人的には、最終戦、広島で、第一戦のリベンジ大谷と、
現役最終戦の黒田の両先発での最終戦をとても心待ちにしていたので
なんとも、寂しい、肩透かしなエンディングだった。

カブス、インディアンズの息詰まる、熱い第七戦を見てしまうと
この想いはなおさら募ってしまいました。


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2016日本シリーズ1st@広島 [野球]

①小雨の中の登板で大谷が苦労した。
  経験の少ない広島で小雨交じりの投球で、とても気を使いながらの
  投球となった。でも、カープ打線相手に三失点は上出来。

②ファイターズの4番が、、、、
  ジョンソンの立ち上がりを、これぞファイターズという攻撃で
  安打、犠打、安打で一三塁から、4番中田、5番陽連続三振。
  三回、中島が12球目を選んで四球、岡も四球の一死一二塁からの
  ボールカウント1-1からのシュートを併殺打。
右打者得意のジョンソンに対して策のない、工夫のない2打席は
  いただけない。ワンバウンドのカーブを両打席ともに空振りは、、、、

③そこで矢野は、、、
  7回、レアード本塁打、続く走っても速い大谷が全力疾走での内野安打。
  100球を超えたジョンソンを攻めるには絶好のチャンスで、次はシーズン 31犠打成功の捕手大野。
  一死二塁で、その後は、持ち味をこの試合でも発揮している、西川中島岡で、ジョンソンを攻める、
  と思いきや、無死一塁で代打矢野。
  それはないでしょ。 しかもDHの無いこの試合で。
その後、二死塁無から西川9球目を安打に、中島も安打で繋いでジョンソンを降ろしたわけだから
ここでの併殺打は、全力疾走で安打をもぎ取った大谷に辛い結果。
  捕手も代わった、その裏に浴びた二被弾は偶然ではない。

 ここが一番の勝負の分かれ目。
  
個人的には、栗山監督はGM適性があるけどその試合での采配については、
あまりセンスを感じない。長期的なプランや、チームの雰囲気、モチベーション作りは
とても長けているようにみえるけど、いま起きている事に対する反応はそうでもない。

その意味で、第二戦のオーダーを試合終盤での代打大谷を想定した
ダブルスイッチを考慮して組めるのか。投手交代のタイミングをシリーズを見据えつつ
このゲームを取るために見切ることができるのか、を注目したい。
ポストシーズン無安打だった田中にクリーンヒットが出たのがファイターズにとっては朗報。
カープはこのまま中田を黙らせておけば勝機あり。
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2013日本シリーズ [野球]

「流れ」の無いシリーズ

最後まで、どちらかのチームのリズムで運んだという試合は無かった。
バッテリーが集中力を切らさず緊張感のあるゲームが続いた。

イーグルス側のコンセプトは、ジャイアンツの打者に調子を出させないこと。
これは、試合感覚が開いたチャンピオンチームに対する有効な作戦。

今回のジャイアンツは、CS対カープ戦、カープ投手陣の前に打者の試合感覚が
戻りきる前に終わってしまった。間隔が戻りつつある中でまた一週間実戦がない。
強いチームの勝ち方、ワンチャンスを活かして得点し、逃げきれる。
連打無しで勝ててしまう、が裏目に。

ジャイアンツ打線の良い感覚を戻さないためには、気持ちよく打たせない事、
そのためには、とにかく安打を打たせない。
四球は OK、安打は NG を徹底する。

打者は勝ちに貢献したい、と口では言っても安打が打ちたい生き物。
塁に出ることは野球の攻撃にとってとても重要な事。その方法は安打とは限らない。

投手にとっては、そうは言っても四球は嫌なもの。
しかし、イーグルス投手は四球を恐れない、感覚を戻さない事を徹底する。
初球は全力、内に外にちらし、バッティングカウントではストライクからボールの変化球、
ボール球のストレートで打ち気の打者に気持ちよく振らせない。
負けた試合でも、ハウザーでも実行していた。嶋はホントに集中し続けキレなかった。

ジャイアンツ投手はその能力を発揮、スカウティング通りにキッチリ投げて
イーグルス打線に爆発は許さない。杉内(5億)、ホールトン(2.7億)を除いて。

そうする事でお互いに相手打線を活気づかせない、だからリズムが出ない、流れが無い展開に。


その中で勝敗を分けたのは、監督のこだわり。

イーグルスのこだわりは、則本・田中。
ジャイアンツは、坂本・阿部。

則本(0.12億)は、中継ぎはGOOD、先発ではゲームを造り内容は良いけど勝ちはつかず、
田中(4億)は、勝ち、負け、抑え、どこでも内容は良くなかった。

坂本(1.8億)は浮いたスライダーしかタイミングが合わず、
阿部(5.7億)は、ストライクゾーンにほぼ投球されず、打ち気が増すに連れ調子を崩した。

則本は、とにかく投げさせる。初戦先発(負)、5戦中継ぎ登板(勝)、7戦中継ぎ。
田中は、キーになる試合、場面で投げさせる。2戦先発(勝)、6戦先発(負)、7戦抑え(S)

坂本、5安打、打点0、10三振、四死球2、本塁打0
阿部、2安打、打点1、6三振、四死球6、本塁打0

短期決戦では早めの決断が鉄則。
その意味では、CSも調子の出ていなかったこの2人にこだわったのは、
結果的には裏目に出たのは確か。
シーズン通りの戦い、とよく言うけれどそれは時と場合による。
阿部はともかく、坂本の3番はびっくりした。


短期決戦は投手の出来に左右されるという意味で、
この2人にこだわった事は勝因にあげられるだろう。
後ろが不安なイーグルス投手陣を考慮して、
田中は完投有りきで、活きの良い則本をフル稼働、辛島、美馬、ハウザーは
中継ぎ的な起用で行く、短期決戦専用の布陣。
攻撃は、基本シーズン通り、序盤の犠打は少なく攻撃的なオーダー、
その後守備的にシフトしていく。勝負どころではもちろん犠打も。

勝因と言う意味では、こだわることに迷い無し、
最後までこだわり切った、気持ちの強さ、そしてそれに応えた選手たち。

相手が強いことを認識した上で、気持ちで負けない。
イーグルスの打線は振りが良いし、投手は投げっぷりが良い。
打者はボール球を振らずに待ち振る時に迷いはない、
投手もボール球を投げることを恐れない。
失敗を恐れない攻める気持ち。これが彼らの言うところの「魂」なのだろう。
その勇気が彼らの武器なのだ。

試合に集中し、勝つために全力。
それを長い長い 7戦の間維持した首脳陣と選手たち、素晴らしい勝利だった。
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バレンティンの本塁打 [野球]

昨シーズンもその前のシーズンも、飛ばないボールで前半は本塁打を打ちまくっていた。
後半ほとんど打てずに本塁打王をとってしまうくらいに。

年 / 試合 / 本塁打 / 打点 / 打率 / 三振
2011 / 140 / 31 / 76 / .228 /131
2012 / 106 / 31 / 81 / .272 / 92

そのバレンティンが今シーズンは、なんとも風格のある佇まい。
打ちに行かずに、待てる。
待てるから甘いのが来る、それを仕留める。
四球にもイラツキもせず平然。
少々打てなくなっても、打ちに行かずに待てるからスランプの短い。
だから打率も3割をゆうに超えている。
打点は、まあチーム事情からすればしゃあないけどそれでも 120を超える。
13試合出ていないけれど。

ほんと、気持ちの持ち方でこんなにも変わる。

王さん言う打ち方がわかった、っていうのは技術的なことだけではないはず。

ほんとに素晴らしい。

スワローズの外国人スカウトも素晴らしい。
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BASEBALL と野球と [野球]

芯を喰う。
完璧なタイミングでバットの芯で捉える。
この瞬間こそが快感。

そして、観客もこの芯を喰う瞬間に歓喜が起こる、これもまた打者を誘惑するのだ。


しかし、この感触こそが BASEBALL の魔性。

捉えた打球、しかしそれが安打になるとは限らない、
いや、BASEBALL というゲームで、捉えた打球で有効なのはほぼ本塁打なのだ。
そしてそれ以外はファールか、野手の守備範囲に行く。
そういう位置に野手は守っているのだ。
よって、完璧なタイミングでバットの芯で捉え、適切な角度でボールを飛ばさなければいけない。

では安打になるのは、と言うと、芯を外れた当たりだったり、タイミングが合わなかった当たりなのだ。

なんと悩ましい。

快感を求めれば有効打の確率は限りなく少なくなり、
有効打を求めるのであれば、タイミングをずらし、野手のいないところに運ばなければいけない。

そして守備位置以上に絶妙なのが本塁打とファールを分けるポールの位置だ。
完璧な打球、一番飛ぶ打球は引っ張って、このポールに向かう方向。
しかし、そのすぐ横はファール、つまり完ぺきにとらえても、認められないのだ。
さらに、ストライクのカウントまで追加される。
これで、また、快感が有効打になる確率は少なくなる。

とは言え、直球だけであれば打てる確率が高くなる。
本塁打狙って、ミスってヒットだってありうる。

バットにボールを当てるということは出来る、これを崩すためにタイミングを外そうと考えた。
同じ腕の振りで、タイミングを外すために。

ボールを投げるとボールが純回転がかかる。
横から見て、 ---> 方向に投げると __↑ の回転。
これを逆回転にすると、純回転で浮力だったのが、無くなって減速する、
ブレーキングボール日本名カーブ。 ---↓

これで打者のタイミングを外すことが出来るようになる。
このブレーキングボールを快感で捉えるには始動を遅らせるしか無い。
遅らせれば当然直球に合わなくなる。困った。
もちろん、快感を求めなければ両方打つことができる。

これの発展系で、横に回転をかけると、シュートだ、スライダーだ、カットボールだ、になる。
これは、タイミングというより芯に当てさせない、芯に当てるとファールになる工夫。

更に無回転という進化型が、フォーク、チェンジアップ、ナックルで、落ちるボール。
しかも、無回転といいながら、ちょっとだけ回転させてその方向に動かす、フォーク、チェンジアップ、
無回転でリリースし、空気の流れで変化させるのがナックル。
こっちは、タイミングもずらし、バットに当てさせない、というもの。

そしてツーシーム、これはバットに当てさせるけど、ボールを少し動かして
芯には当てないボール。バットコントロールの上手い人ほど手こずるボール。
そして、現在の主流はこのボールを投げるときに滑らせる技術をコントロールし、
動かす方向と量を自在に操ろうとしている。

このような空気力学的なアプローチで、本物のストレートは実現されていない、言うところのジャイロ。
つまり、弾丸と同じようにスパイラルな回転をかけられれば直進性が増す。
しかしこの回転は人間の骨格ではたぶん不可能なのだろう。


変化球地獄を切り抜ける方法は、配給を読んでその読みに賭けてスイングする。
これの本家本元は野村克也氏。体より頭。

もう一つの方法は体の強化。
スイングスピードアップで、始動をできるだけ遅らせることにより来るボールを見極めることで、
バットの軌道とタイミングを合わせる。

パワーアップすることでバットの芯を外れても飛距離を伸ばす。

道具では、飛ぶボール、飛ぶバット
反則技が薬物。ここにも誘惑。

プロチームスポーツである以上、確率の良い方法は、快感の逆にある。
まったく精神衛生上よろしくない打者という職場。

硬球しかないアメリカの子供は最初からのこの球で遊ぶのだが、
この硬球をバットで弾き返すという快感をこの頃既に味わってしまうのだ。
子供でも硬球をバットの芯で捉えると飛ぶし何より気持ち良いのだ。
よって、誰しも打者に憧れる。ブラジル人がゴールする快感によってサッカーの虜になるように。

この土壌では、出来る子、日本でいう運動神経の良い子は打者になり、
そうでない子がボールを投げる役目になる。ブラジル人のキーパーだ。
肩の強いアスリートは、アメフトのQBに憧れる。
ヒーローはあくまでもバッターで、会心の打撃ができる者なのだ。
MLBのオールスターファン投票には投手の枠はない。

日本では誰が呼んだか「エース」という特別な立場がある。
米国で打者の才能がある人が、投手になるかを迷うことはない。
数試合に一回しか出れないとか、出るかわからない投手より、いつも勝負できる打者が良いに決まっている。
日本では、基本、投手を選ぶ。たぶんアメリカ人には理解できないだろう。
文化の違い、不思議なものだ。

でも、観てる僕にとってのヒーローはやっぱり本塁打を打つ雰囲気のある打者だ。
様々な制約、そして誘惑、幻惑する投手から、誰にも邪魔されない本塁打を打てる人を観る、
そのワクワク感、そして本塁打を放つ瞬間のその歓喜はやはり最高だ。

NLBの猛者たちよ、とっとと統一級を攻略し、我々にその快感を届けてくれ。
(2012シーズンの阿部慎之助はちょっとそれに近づいた)
そして、MLBで日本人のそんな打撃をみたい。
タグ:MLB 変化球 WBC
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2012のヤンキース [野球]

本塁打で点を取る、
いや、本塁打でしか点を取れない、打てないと勝てない。
そんなシーズンだったヤンキースの2012。
そして最後は、本塁打を打って、そして勝てなかった。
その2本の二点本塁打を打って同点に追いついたのが、ガードナーの代役イチローとイバニエス。
この文章を、2012シーズン当初に読んだら、??????????だろう。
で、伏兵までもが試合を左右する本塁打を打てるのがスゴイのだけど、
ところが肝心の主力が打てない、A-ROD、カノ、テイシェイラ、グランダーソン、スイッシャー。
そして最後に、トドメは、ジータの負傷離脱。

リベラの不在は、オーナーが強引に獲得したソリアーノが何とかしたが、
先発は、なんだかもう、最後はペティット復帰って。
サバシア、黒田しかいないのに、サバシアまでもがケガで離脱する時期もあり、
一時期ぶっちぎっていたのが、見る見る追いつかれ、というかズルズル後退し、
気がつけば、オリオールズに抜かれる始末。最後に何とか面目を保った印象。
トロント躍進(ボティスタ離脱でおしまい)、
オリオールズプレイオフ進出(チェン活躍、和田手術)、
レイズは、マドン野球健在(松井華々しい復帰弾もそれだけ)だが届かず、
そしてボストン崩壊と、東海岸はてんやわんや。

黒田は一発を多く食らったが、まあヤンキースタジアムだし、なによりビックイニングを
作らせなかったところが素晴らしい。
ただし、彼のときに援護が少ない傾向がドジャース時代から、ヤンキースに来ても続いているのは
若干気になるところ。初回スムーズに入れないからなのか、良い意味でも安心感からなのか。
常勝軍団のスタータとして十分な安定感の黒田は、GMがやっと手に入れたピースだった。

でまあ、そこそこ抑えておけば、つまりクオリティスタートであれば、
ヤンキースなら4点くらいとってしまう。
名前であいてにプレッシャーを与え続け、疲れた先発と力の落ちる中継ぎを捕まえて逆転、
これが、このベテランチームの勝ち方。
とにかく失投をスタンドに放り込むことにかけてはチーム一丸。
その迫力と印象が長いシーズンには有効。

しかし、ポストシーズンはそうは行かない。
投手の質が落ちるということはない。投手交代も早いし、次の投手も良いわけだ。
そうなると失投の確率は著しく減りそして本塁打は出ない。
安打は本塁打の打ち損ないだから安打も出ない。
結果、チャンスでは失投がないから本塁打は打てない、打てるのはなんでもない場面と下位打線。
そりゃ勝てない。

そして、ジラルディ監督の采配。
不信の A-ROD に替えてイバにエスを送り、同点打に逆転決勝本塁打、次の試合も本塁打。
それは、すごいのだけどこれを生かせない。
大事なのは、この結果を A-ROD の復調につなげないといけないのだけれど、見切ってしまった。
それでも、他のメンバーがノッてくれば良いのだけれど、まったく改善の兆しなし。
スター軍団の監督の一番の役割は、スターたちに気持よく野球に取り組ませる環境を作ること。
でもそれは叶わなかった。
調子の出ないタイガース相手にスイープで敗退。
そして、調子が悪いのにスイープで終わってしまったタイガースは、全く波に乗れず、
ジャイアンツにあっさり敗退。
調子の波の大きいハミルトンに同期してしまったレンジャースも良い所無く、
アメリカンリーグは、シーズンずーっと落ち着きなく進み敗退した。

名前だけでは、選手の能力だけではチームスポーツは勝てない、と言うシーズンだった。

そして 2013シーズン、やっぱり名前有りきのヤンキースはどんな陣容で姿を見せるのか。
ストーブリーグも目が離せない。
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2012 日本シリーズ 5戦目までは [野球]

ジャイアンツは盤石。
ドラゴンズとの大逆転シリーズでノッている。
初戦ホームで大勝、二戦目はファイターズのお株を奪う接戦でもキッチリ勝利。
MLBと同様 GIANTS のスイープか、と思わせる展開。

ところが札幌での初戦は、ホールトンを稲葉が捉え、その後はファイターズの戦い方で勝利。
しかも、ジャイアンツに突然暗雲が立ち込める、阿部の離脱。

第4戦 ファイターズは、宮國と中村の二十歳対決からの接戦を
継投でつなぎ、延長12回、飯山が西村を捉えてサヨナラ勝ち。

澤村の初回2死球に、ケガに誤審、二十歳の対決、延長、大差に接戦と、
流れも何もないような何でもありのシリーズは、二勝同士のタイ。

第五戦は、初戦と同じ左腕が先発、内海・吉川。阿部は先発ではないがこの日はベンチ入り。
ジャイアンツは、シーズン同様メンバーを替えてくる。
スタータに小笠原、矢野、亀井、古城、寺内、エドガーが出たり入ったり。
阿部離脱もあり、実松に、途中出場では加藤に市川、って誰。四番も村田に由伸に。
ピンチで代打二岡のところでは、西村でなく、マシソン投入でゲームを閉める。
これを強いというのか、何というのか。
(その加藤が審判を欺く小芝居も披露、ああ最初の小芝居は Fの陽だったか)

ここまでの印象としては、栗山監督の雰囲気になんというかどっしり感がない。
落ち着きを装う、そう務めているように見える。
積極采配の、栗山さんが投手交代が遅れて大差のゲームを造ってしまっている印象。
短いシリーズであれば、早めに変えればまた登板機会を作れるわけだから、
早めに替えていくのは悪くない。延長15回といってもそれは判断材料の順位としては
確率を考えても、そもそもリードされれば延長も無いし、下位のはず。

特にこの第五戦、第一戦も踏まえ、斎藤佑樹をブルペンに入れているのだから、
二回で斉藤に替えるのが今シーズンの栗山さんの采配だったはず。
ジャイアンツは左投手用のスタータだったし。
吉川には、ハナから打者一巡だけ思いっきり投げて、強い印象を残せ、
本番は第七戦だからそのつもりで、と言って送り出し、
斉藤には、敗戦処理ではない勝負のかかった場面で登板させることで復調させられたはず。

まあ、ファイターズは崖っぷちなわけで、東京ドームではキレのある采配を栗山監督は見せてくれるだろう。
ここまでは、本塁打も連打も、特に札幌での外野手の好プレーもあり、
プレーとしてはさすが日本シリーズなところもちゃんとある。

見る方としては、やっぱりもう二戦みたい。澤村はどんな投球をみせるのだろう。
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良い話ではないけれど色々あった今週の MLB [野球]


日本人にとっては、野茂に続いて日本人の誇りである。
インパクトの野茂(デビューにノーヒッターにケガに復活に)
記録と、コンスタントのイチロー。
渡り歩いた野茂に対してマリナーズ一筋のイチロー。

シアトル・マリナーズ = イチロー
グリフィーJr 後は米国でもこのイメージだろう。

さすがのイチローも、10年の長きに渡り MLBという最高の選手の集う舞台で
コンスタントに安打を積み重ねてきたが、変化を求める時が迫っていた。
でも、そこでマリナーズでの契約更新を選択したイチロー。
だが、2012シーズン、結果も出なくなり、決断の時がきた。

移籍先はマリナーズとは正反対のヤンキース。
これまでの彼の人生では無かった選択肢だ。
歴史、常勝、そして都会の、大人のチーム。

そして、移籍後初のゲームは、シアトルでのヤンキース戦。
なんというシナリオか。さすがエンターテインメントの国。
しかも、ヤンキースの先発はここまでローテーションを守り続け
キャッシュマンGMの期待通りに働いている黒田博樹。
3戦目には、岩隈久志先発。
そして、ホームの初戦は、ボストン・レッドソックス。
(松坂がいれば更に面白かったのに)
ここで、ノレればイチローは復活の可能性が大きくなる。
(もちろんそうなれば福留のメジャー復帰は遠くなるのだが)

日本人にとって、ヤンキース = 松井秀喜。
もちろん、伊良部でも井川でもない。

その松井秀喜はなんと同じ週、レイズから戦力外通告。
事実上回避不能だった。
レイズは、試合にも先発の機会を与え、守備もさせた。

松井は、先の数試合、6番で先発し、チャンスで2度打席が回ったが、結果を残せず。
その次の試合も代打でチャンスに登場、ここもダメ、そのまま試合に出て、
なんと次の打席もチャンスで回ってきたが凡退。
機械ももらい、場面も整ったが生かせなかったのだから、しかたがない。
なんといっても、雰囲気が出てこない。ヒットを欲しがる松井は相手から見ても怖さがないし、
見ている側も、打てそうに感じることが出来ない。
そうなると活きたボールが来るのでますます打てない。

イチローも松井も今シーズンの成績が悪かったのは同じだが、
悪くなってからの時間が、松井のほうが長かったのがこの差になっている。
そして現実的に今の松井に MLBでの活躍の場はない。
彼はどんな決断を下すのか。

そして、イチロー。

イチローの獲得も怪我人の補充が目的。
それを、青木宣親のように活かすことが出来るかが勝負の分かれ道。
焦らず、でも確実にチャンスを結果につなげることが出来るのか。

松井が打撃で得た NYY レフトを、守備とスピードでイチローが狙うことに。

心機一転、しかし崖っぷちから勝負に出た彼はその最初で最後のチャンスをものに出来るのか。

彼がこれまで所属したことのない、歴史、常勝、そして都会の、大人のチーム。
その雰囲気の中で、だから集中力を高められるか、雑音に我を失うのか。
技術ではなく、気持ちの問題なのだと気づくことが出来れば、新たな高みに辿り着ける。
しかし、経験が積み重なった後で、時術ではなく心を変えるのは本当に難しい。
でも、それでも、ポストシーズンで、イチローがピンストライプで躍動することを願って止まない。
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復活期待 松坂大輔 [野球]


松坂大輔の能力、ボールを投げる能力については超一流、これは伸びさえすれ変わっていない。
彼がのびのび投げている時は、基本打たれない。特に良い打者には。

で、どうして結果が残らないのか、特にMLBで。

投球を難しく考えすぎているフシがある。
彼の場合、投げてみて良い感じのボールがあればそれを中心に、ポンポン投げれ良いのに、
彼は、なんやかんやと考えをこねくり回して、自分を見失う。
そうやって、自分で不安を招いて、それが雰囲気にでないようにポーカーフェイスにする。
それがまた、ボールに気持ちを載せる邪魔になる。
そんなのはやめて、田中将大のようにやればいい。

なぜにそう出来ないのか。
たぶん、コンプレックスなのだろう。
バカだとおもわれるのが嫌なのだ。

ダルビッシュは、ロジカルに考えるのが得意な人だ。
松坂は、彼を見ると頭がいい人、と捉える、そして自分はバカだと。
しかし、それを認めたくないので、隠そうとする、そして空回り。

しかしこれは、得手不得手、そしてそれに伴う方法論であって、大事なのは結果なのだ。
松坂は、もっともっとシンプルに考えてそれに徹する事が大事。
彼は、もっと勝負がしたくて MLBに行ったのに、できていない。
周りをきにせず、やりたいようにやればいい。
投手陣をまとめて、兄貴分になるくらいで良いのだ。
慣れない、合わないキャラを演じてはいけない。
特にレベルの高い勝負をするときには邪魔になる。

行け、マツザカ、君のホントの投球を見せてくれ。
手術で肘も高校の時、ライオンズ入団時に戻ったはずだ。
だから、考え方もあの時に戻してくれ、
試合のリズムとか、四球を気にする必要なんかない。
昔は、抑えればいいんでしょ、って思っていたじゃないか。
三振大好きだったじゃないか。

結果を残すためには、良い球をガンガン投げればいい。
もう崖っぷちだ、ちいちゃいことは気にしないで、おもいっきり投げてくれ。
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1番打者 [野球]

1番デレック・ジーター、NYヤンキースのオーダー。

もちろん彼はヒットを打てる。最多安打だってとった実績もある。
しかし、一般的な感覚ではもったいない、3番あたりが順当。
もちろん、綺羅星の打者をそろえるヤンキースだから出来るのだけど。

梨田さんがファイターズ時代に好きだったのは、9番 金子誠。
ファイターズ最強時代には、この金子誠が2塁打を打ちまくっていた。
そうすると、どうなるか、一番打者にランナー二塁で回ってくることになり、
まだまだ打線がつながっていく。この時一番機能していたのは田中賢介の 1番。
この頃のファイターズ打線は、広い球場=ヒットゾーンが広い、と思えていたフシがあり、
チャンスになると、テニスプレーヤーのごとく、野手の間に落としていた。


野球ちゅーもんは、何回も打席が回ってくる、最低でも3回。
つまり、1番打者がかならず先頭打者ってことはないし、4番のまえにランナーが必ずいるわけでもない。
そして、いわゆる下位打線は非力な打者か、確実性がない、または投手が居る。
7番、8番だからと言って、打率 .250 だとして 4回に 1回は安打するわけで、
そうなれば、送りバントで得点圏で 1番打者に回ってくる。
ここに高橋由伸をおいたのは原さん。これも何も先頭打者本塁打のための打順ではない。
1番 坂本勇人も同じ理由で、投手に送らせたランナーを返すためだ。

イチローのような打者はその意味で下位打線でこそチームのためになる。
内野安打も含め、自由に打てる、走れる、そしてビックイニングのきっかけになれる。
安打数を稼ぐには 1番が打席数が増えて有利、よって 1番にいるのだが、
これはチームの得点につながらない。

打てそうな人を、前から順番に並べると実は得点パターンが少なくなる。
それよりも、まばらにして、確率が多少おちても、どこからでも、チャンスを造り、返せる打順にすると
相手は、気を抜きにくいし、攻撃がつながりビックイニングにもしやすい。
また、打順がどこで切れても始めやすい。
本塁打だって、ソロなら大したダメージはない。本塁打の恐怖は一撃で3点入る時だ。
その意味で、打線がつながることは非常に怖いことなのだ。

最近の流行りは前の方に若いのを並べ回にベテランをつなげることで、勢いをつけやすく、
若手が不発でも、ベテランでフォローできるようにしている。

強いチームは下位打線に意味を、役割をもたせられている。
そして、その下位打線を活かすには、1番にランナーの有無にかかわらず安打を打てる人を置くのが良い。
今の野球ができているチームはそうしている。
高木監督の平田の 1番は極端かもしれないけれど。
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