良い話ではないけれど色々あった今週の MLB [野球]
日本人にとっては、野茂に続いて日本人の誇りである。
インパクトの野茂(デビューにノーヒッターにケガに復活に)
記録と、コンスタントのイチロー。
渡り歩いた野茂に対してマリナーズ一筋のイチロー。
シアトル・マリナーズ = イチロー
グリフィーJr 後は米国でもこのイメージだろう。
さすがのイチローも、10年の長きに渡り MLBという最高の選手の集う舞台で
コンスタントに安打を積み重ねてきたが、変化を求める時が迫っていた。
でも、そこでマリナーズでの契約更新を選択したイチロー。
だが、2012シーズン、結果も出なくなり、決断の時がきた。
移籍先はマリナーズとは正反対のヤンキース。
これまでの彼の人生では無かった選択肢だ。
歴史、常勝、そして都会の、大人のチーム。
そして、移籍後初のゲームは、シアトルでのヤンキース戦。
なんというシナリオか。さすがエンターテインメントの国。
しかも、ヤンキースの先発はここまでローテーションを守り続け
キャッシュマンGMの期待通りに働いている黒田博樹。
3戦目には、岩隈久志先発。
そして、ホームの初戦は、ボストン・レッドソックス。
(松坂がいれば更に面白かったのに)
ここで、ノレればイチローは復活の可能性が大きくなる。
(もちろんそうなれば福留のメジャー復帰は遠くなるのだが)
日本人にとって、ヤンキース = 松井秀喜。
もちろん、伊良部でも井川でもない。
その松井秀喜はなんと同じ週、レイズから戦力外通告。
事実上回避不能だった。
レイズは、試合にも先発の機会を与え、守備もさせた。
松井は、先の数試合、6番で先発し、チャンスで2度打席が回ったが、結果を残せず。
その次の試合も代打でチャンスに登場、ここもダメ、そのまま試合に出て、
なんと次の打席もチャンスで回ってきたが凡退。
機械ももらい、場面も整ったが生かせなかったのだから、しかたがない。
なんといっても、雰囲気が出てこない。ヒットを欲しがる松井は相手から見ても怖さがないし、
見ている側も、打てそうに感じることが出来ない。
そうなると活きたボールが来るのでますます打てない。
イチローも松井も今シーズンの成績が悪かったのは同じだが、
悪くなってからの時間が、松井のほうが長かったのがこの差になっている。
そして現実的に今の松井に MLBでの活躍の場はない。
彼はどんな決断を下すのか。
そして、イチロー。
イチローの獲得も怪我人の補充が目的。
それを、青木宣親のように活かすことが出来るかが勝負の分かれ道。
焦らず、でも確実にチャンスを結果につなげることが出来るのか。
松井が打撃で得た NYY レフトを、守備とスピードでイチローが狙うことに。
心機一転、しかし崖っぷちから勝負に出た彼はその最初で最後のチャンスをものに出来るのか。
彼がこれまで所属したことのない、歴史、常勝、そして都会の、大人のチーム。
その雰囲気の中で、だから集中力を高められるか、雑音に我を失うのか。
技術ではなく、気持ちの問題なのだと気づくことが出来れば、新たな高みに辿り着ける。
しかし、経験が積み重なった後で、時術ではなく心を変えるのは本当に難しい。
でも、それでも、ポストシーズンで、イチローがピンストライプで躍動することを願って止まない。
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