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2010クラシコ in カンプ・ノウ [サッカー]

両チームとも良い状態で挑めるということで注目度抜群だったこの試合。
クレ(バルサファン)だってこの展開は想像だにしなかっただろう。

意外だったのは、モウリーニョが思いの外、あの一戦、バルサvsインテルの
時の非難轟々を気にしていたこと。
彼の性格上、例えば前半ベタ引きでバルサを焦らす、カンプ・ノウを
ブーイングのカオスに叩き込むような仕掛けもアリか、なんて
変な期待も少なからずあったのだけど、なんとまあ、普通に試合を始めた。

では、ペップさんはどうしたのか。
結局あの試合は、人口密度が高すぎてどうにも身動きができなくなった。
そこで、あまり人数をかけない、そして時間もかけないことにした。
よって基本は3~4人くらい、パスも3~4本くらいで攻撃をしかけていた。
パス回しでじわじわ押しこむのはなく、速い中距離パスをつなぎながら
一気に白い壁を突き抜ける、人も時間もバルサにしてはかけない。

そして、シャビとイニエスタを逆な感じに。
つまり、イニエスタのほうがパス出しで、シャビがうけて仕掛ける、シュートする。
メッシは、最初に絶妙なシュートをポストに当てた後は、もうほぼ囮とパスの供給。

試合は、速い時間帯に失点したマドリーがペースを戻すことができずに終わった。


と書いたのだが、試合を分けたのはそこではないと思う。

もちろん満員に埋まったカンプ・ノウ。しかも試合前に席がきっちり埋まるという
スペインでは珍しい光景がそこにあった。
これが期待に胸を踊らせるクレの正直な反応だったのだろう。
そして、その気持をグッと盛り上げる演出。
ブラウ・グラーナに染まるコレオグラフィーを10万人が描き出し、
バルサのテーマでの入場、歌声が響き渡る、まだ選手は出てこない、
そこで、歌の音がスピーカーから消える、そこに響き渡るのは歌声のみ。
この素晴らしきハーモニー、そして、バルサ!バルサ!、バールサ!!!!

そして改めて曲にノッて選手入場、もう鳥肌モノの演出。

そりゃ、一緒に出てくるレアルの面々は気圧される。

その雰囲気のまま、キックオフ、そしてハイテンションで攻め立てるバルサと、
ノリノリのスタジアム。その雰囲気の中、メッシのシュートはバーに当たっても、
9分でイニエスタからシャビで先制すれば、もうレアルの面々ですら
どうして良いかわからない状態に、カオスにはまっていく。

そしてそれはモウリーニョも同じだったに違いない。
試合中に執拗に指示を出す姿が珍しくない彼が、ほとんどベンチから出ていない。
後半に打った交代のカードも彼らしくない。
最後まで、ゴールする、勝つという事に貪欲になることはできなかった。
カンプ・ノウがさせなかった。

それをあざ笑うかのように
バルサは踊り続ける。ペドロにビジャにジェフレンまでゴール。ボージャンも惜しいシュート。
止まらない前線の面々、常に動き、外し、出して、受けて、シュート。サボらない。
その一挙手一投足に集中力と精度を伴い、そしてカンプ・ノウのピッチに描かれる
動きはとても美しい。

バルサがバルサであれば、相手の如何に関わらずボールはまわり美しいゴールが生まれる。

この試合を、モウリーニョはどう感じたのだろう。
人々を熱狂させるサッカーを目の当たりにしたのだ。
それは、彼が知っている勝つことで得られるそれとは異質だったはずだ。
彼のサッカーはどう変わっていくのだろうか。

これで俄然CLでの対決を、もちろんベルナベウでのリターンマッチ
への興味は高まる一方。チームとしてまとまりはレベルアップ、
カカの復帰(インテルだったりして)
そしてその時は本当にリーがのタイトルに直結するであろう試合の結果。
その時もベストなコンディションであって欲しいものだ。
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