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5000/1 のハッピーエンド [サッカー]

プレミアリーグの優勝で皆に祝福されるなんていうことは無い。
でも今回は別。

昨シーズン降格危機から残留を決めたような、
オイルマネーとは無縁のタイ人オーナーの低予算チーム。
この庶民的なチームが献身的ハードワークで、
金満クラブの差し置いて優勝を決めた。
サッカーが庶民のウサを晴らしたのだ。

もちろん、頑張りだけで優勝できるほどプレミアリーグは甘くない。
かと言って、金だけで勝てないこともこれまで何度も証明されてきた。
チェルシー、シティ、ユナイテッド。
ビッククラブでも節約することでずーっと勝てないアーセナル。
スアレスを売った金をうまく使えなかったリバプール。

昨シーズン優勝のチェルシーの躓きは驚きを持って伝えられたものの、
モウリーニョのやり方は、優勝した次のシーズンも若いフットボーラーが
頑張れるものではない。この人は優勝請負人だけど、常勝軍団は構築できない。
勝つためだけに指揮をする限界。
これとは真逆なのがアーセナル,ベンゲル。こちらはサッカーが好きで、
やりたいサッカーを追求する。結果、ここ一番勝てない。
スピードと技術の追求は、最高の質を求めると選手は限られ、選手の故障を招く。
結果、休みのないタフなプレミアリーグでは勝ち切れない。

マンチェスターの両雄。
ユナイテッドは、常勝ファーガソン軍団以後、模索が続く。
二年目の監督ファン・ハール、この戦術好きを救ったのが、
ルーニーらの故障離脱で起用した若い才能に救われたのがなんとも皮肉。
そして、監督交代のタイミングを逃してしまう。

シティは、チャンピオンズリーグとプレミアを両方狙うのはまだ早いのか。
その要因を監督と判断し、グラウディオラを確保するあたりが、このチームの本気。
今シーズンは、どちらかと言えば CLに重きを置いたわけでこの結果は想定内か。

リバプールは、スアレス・ジェラードロスを、クロップで埋めようとしたわけだけど
話題性は抜群だったけどシーズン途中からでは、クロップのサッカーは実現できない。

というわけで、上位予想のチームが自滅する中、
得点取れるけど、とられるチームだったレスターが、シーズン進むうちに
負けないチームに変貌していく。守り方を会得していく。
カップ戦なども早々に見切り、目の前のリーグ戦を戦っていく、全力で。
無名の選手たちは、代表に呼ばれるようにもなり、その経験を活かす。
注目されても、奢ることなく献身的に走り続けた。
最後は、オールド・トラフォードで8分に先制されながら、前半に追いつき、
守り切って引き分けた。これ、実力。
献身、成長、団結、これが皆の心に響く。
その結果としての優勝が感動、喜びをもたらしたのだ。

ここに、岡崎慎司がいたことで、このストーリーをより身近に感じられた。

おめでとうレスター。
ありがとうレスター。
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監督 [サッカー]

Maneger、coach
今の時代、スーパーな誰かだけで勝てる、勝ち続けられる世の中ではない。

チーム編成のキーは、どんなキャラのチーム作りたいのか、
そのためにどんなメンバーを集めて、そしてどんな人に仕切らせるのか、
そこが非常に重要な要素になる。

マンチェスターユナイテッドは、前シーズン優勝のチーム。
メンバー構成、コンセプトに大きな変更はなし。
唯一変わったのは監督。

偉大な監督の後は大変?

いや、今回の場合は長く務めた監督を変える時は難しいという話。
ファーガソンさんは、取り立てて戦術眼が、ということはない。
この人は、今の戦術を取り入れることが上手いことと、
メンバーにボスというか確固たる地位を作らせない天性の感覚と決断力が持ち味。
若い選手を思い切って使い、採ってきた選手を競わせ、変えがきかなくなる寸前に
高値で売り飛ばすタイミングと度胸。
この人はマネージャー。

その後釜を当の本人が探すとき、ファーガソンの思い違いは当人の影響力の大きさ。

ファーガソン本人は、たぶん自身の監督としての能力をそんなに大きく評価していなかったハズ。
だから、同郷の監督経験のあるモイーズでイケると踏んだ。
自分の本分であるGM的な能力と、自分が築いた優勝チームであれば、
一年間は喰っていける、つまり上位にはいられるはずで、一年やってりゃ慣れるだろう、と。

ところが、ファーガソンのチームへの影響力はその、オヤジ的な立ち位置と雰囲気であり、
それが、安心と、緊張感をうまい具合に保っていたわけで、それこそが肝だった。
ところが、今シーズンにそれが効力を発揮したのはルーニーに対してのみ。
ほかは、サボルは、諦めるは、移籍を考えるはで、散々。

そんな中で、ドンと構えられるわけもないモイーズは、
動けば動くほどハマっていく、まさに蟻地獄状態。

基本は同じメンバーなのにこのアリサマであることが、監督が重要である証明。


サッカーの監督といえばこの人モウリーニョ。

こちらはチェルシーに復帰するや、モウリーニョ以後、監督変えまくりで、良かったり悪かったり
長続きしないチームを、安定させた。
しかも今回は、若いのを積極的起用して育てつつ、結果も残し、
その若手を、ベテランの安定した守備を基礎に攻めることを容認し、
試合もけっこう面白い攻撃も披露する余裕を見せる。
もちろん守備をサボることは許さないけれど。
キーは要所にベテランを活かすこと。後ろから、テリー、ランパード、エトー。
同じチームに返ってきて新しい色を見せるこの人は、スペインでの経験も活かしている。

ハインケスが創った3冠チームをペップが引き継いで3月にリーグ優勝を決めたのとは反対に、
ペップの貯金のある内に新たなスタイルを確立できなかったのがバルセロナ。
彼の相方であるビラノバで1シーズン時間を得たはずのバルサは、結局
その猶予を有効活用できずに、適切な監督を見つけることができずに惨憺たる内容。
今シーズン、バルサの選手の表情が輝くことはなかった。
バルサはこの猶予期間の間に若返りをする必要があったのに、
その筆頭である、アルカンタラを持って行かれ、バルトラをプジョルのいる中で育てることもできず、
GKも見つかられず、アウベス、セスクの後釜も自前で上げられない。

ペップの素晴らしかったところは、飽きさせなかったこと。
できるようになったら次のことを要求する繰り返し。
満足することを許さなかった。
見ているほうも、おっ、出来るようになってきたねぇと成長を実感できたし、
今度は何を見せてくれるのだろうと楽しみは尽きなかった。
この作業は実は仕掛けるほうが、頭脳労働をし続ける必要があり多大な精神力が必要。
だから、長期に及ぶとか、安定した、とは無縁だし、完成形も結局無い。
この辺りが、見ている方も疲れてくるというのは必然なのだろう。

本当に、今の世の中は成功し続けることは本当に難しいと実感する。


ココ数年、国内無敵のユベントスだってヨーロッパではイマイチ。
PSGも結局ズラタン頼み。
バイエルンは、本当にスゴイかった。
質実剛健なバルサだったけど、負け方もバルサだった。
つまりペップスタイルの強みも弱みも実はバルサ時代と同じだった。
空間を必要とするサッカーは、その空間がなくなると、空間を見出すことができなくなると
選手はスムーズ動くことができなくなり、停滞し、淀む。
相手を疲労させて勝つチームが先に疲弊し、気持ちの優位が無くなり、
周りと同期できなくなり、the END。

ペップのチームは変化し続けるから、強い状態は維持できるけど、
大きな大会で勝てるかは、変化し続けるチームである以上、その時の状況次第なところが、
また魅力なのだろう。

ペップ、モウリーニョ、アンチェロッティ、シメオネ、コンテ。
なんとも個性豊かな、しかし芯の強いキャラの監督たち。
しかも、まだ若い。
唯一のベテランファーガソンが引退しても、しばらくは、楽しませてもらえることだろう。
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2013-14シーズンはいよいよ白熱していく [サッカー]

2013-14シーズン
セリエA のユベントスvsACミラン。
コンテが鍛え上げたリーグ最強ユーベに、もがき苦しむミランがホームで挑むカタチ。

エルシャラウィ、バロテッリ抜きで挑んだミランは、
受けて立つユーベ相手に今シーズン一番とも言える内容で攻める。
しかしユーベは揺るがない。受け身だったユーベが44分にジョレンテのゴールで先制する。
後半は、気合を入れてきた王者ユーベが 67分のテベスのスーパーミドルで
試合を決める。終わってみれば完勝のユーベだ、ミランはらしさを見せることができた。

国内最強のユーベだが、チャンピオンズリーグのグループステージ最終戦で、
雪のトルコで 85分スナイデルの劇的ゴールで決勝トーナメント進出できず。
イタリア勢は、頼みのユーベは消え、青息吐息のミランのみが残る。
セリエAは冬の時代が続く。

そのミランをミラノで 0-1 で下したアトレティコ・マドリード。
別枠2の状態が続いていたリーガエスパニューラで、その2強に加わったカタチの
アトレティコは、昨今さすがに息切れ気味であるものの、3強状態をキープし、
チャンピオンズリーグでも生き残っている。シメオネの作る無骨なアトレティコの強さは本物。

監督交代の2強は、先行したバルサをアトレティコが捉え、マドリーがついに抜いた。
アンチェロッティのレアルはだいぶ出来上がってきた印象。
怪我なく行ければ三冠の可能性十分。
バルサは、逆に見失いつつあるように見える。
あの頃のバルサにはもう戻れない。

その美しかったバルサを育てたペップ・グラウディオラが引いいるバイエルンは、
欧州制覇のチームを更に次のレベルに引き上げている。
攻撃の基本は、バルサ時代と同じ。人と人との距離を保ちながら動き続けてボールを運ぶ。
しかし、そこはドイツのチーム。バルサよりもパワフルでソリッド。
縦に早く行くときの迫力がドイツな感じ。
そしてボールを狩りに行く時は昨シーズンのハインケスで確立した早さと反応に磨きをかけている。
バルサから引き抜いたチアゴ・アルカンタラがドイツ風のペースと硬さに、
なんとも言えない、間と、遅さとゆるさをもたらす。これがドイツのチームを惑わしている。
ということでこちらもリーグでは独走。
チャンピオンズリーグでも、ロンドンでアーセナル相手に 0-2 の完勝。
この両チームの試合は咬み合っていてとても見応えのある一戦だった。
カンプ・ノウでの一戦も楽しみ。

そのアーセナルがエジル効果で序盤引っ張ったがいつもの怪我人、今回は得点源ウォルコット。
プレミアリーグは気がつけば、ユナイテッドでも、シティでも、リバプールでもなく、
モウリーニョのチェルシーが首位に立った。
リーグとしての実力は間違いなく欧州一。タレントも、観客も、スタジアムも、そして気持ちの入り方。
見ていて一番熱い。ハズレが少ない。
しかし、だからこそ、疲労度はここが一番高い。
故にチャンピオンズリーグで勝ち進むのは難しい。
シティはバルサにホームで 0-2 でカンプ・ノウでの第二レグに挑まなければならず、
迷走するユナイテッドは、ギリシャでオリンピアコスに 2-0 の結果。
ターンオーバーしながら独走する余裕が無いとチャンピオンズリーグで良い結果は難しい。
そのやりくりで手腕を見せているのがさすがのモウリーニョ。
今回のキモは、これまでにない若い人材を活用したターンオーバー。
しかも、ベテランもうまくミックスしているから素晴らしい。
テリー、ランパード、エトー。
アザール、オスカル、シュールレ。
そして20代後半も。
ユナイテッドがやりたかったのはこういうことなんだろうなぁ。

観たいのは、
バルサを下したバイエルンがレアルを下したモウリーニョのチェルシーと
ポルトガルでの決勝で対決の図。

でも一番のダークホースはパリ・サンジェルマン(PSG)。
リーグ1 も PSG独走なのでチャンピオンズリーグに重きを置ける。
タレントは十分揃っているしブラン監督の手腕も問題なし。
なんといっても、ワールドカップを考えなくて良い、ビッグイヤーを掲げたことのない
ズラタン・イブラヒモビッチのモチベーションはこの上ない。この人が爆発すれば、
かつて共に戦った、ペップやモウリーニョ、アンチェロッティのチームを倒すことも十分可能。

さて、結末はいかなるものに。
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スペインとバルサと [サッカー]

バルサがバイエルンに止めを刺され、スペイン代表はブラジルに沈められた。
さすがに一年間これといった進化を見せなければ追いつかれ、ヤラれるのが
今の時代のスピード感だ。

だからこそ、最強を証明したバイエルンがペップを迎えて変化を求めるのだ。

そのヤラれた方といえば、国が元気が無いのもあるのだろうが、
停滞の危機ではあったが、バルサの方は結果的に新監督を迎えることとなった。
これが、希望の光になることを期待したい。

バルサに変化がなければ、スペイン代表にも変化は起こらない。
バルサが結果を残せたのはペップさんが変化を生み、それを実践できたから。
そしてそれを代表で機能させたのは、革新とは無縁でも活かすことにかけては
超一流のデルボスケだったからだ。
その意味で、外人軍団のレアルではなく、スペイン人が中心のバルサが
どんなスタイルで結果を残すのかがそのままスペイン代表のやりかたになる。

その意味で実際は時間がない。
バルサは今から構築することになり、それを受ける形の代表は
更にそこから時間が必要だ。

もし、バルサが結果を求めてメッシ・ネイマールに頼る
カタチに行き着いてしまえば、スペイン代表に光はない。

うん、冷静に考えると、そんなにうまくは行かないね。

つまり、今シーズンとワールドカップは、バルサとスペインではなく、
ヨーロッパで結果を残すのは、バイエルンと、PSGと、レアル、ユーベ
ワールドカップでは、ブラジル、ドイツ、オランダ、アルゼンチン、
なんて感じになるのだろう。

時は流れ、流行りは変わる。そして今の世の流れはことのほか速い。
スペインの時代は終わりドイツへの流れに変わるのだろう。

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2012-13シーズンの FCバルセロナ [サッカー]

大きな補強もなく継続路線のバルサ。先シーズンとの一番の差は、監督が換わったこと?
チームとして、変化ではなく継続を選択したことが、変化の激しいサッカー界では、
最後に差が出てしまった。

貯金を作れるリーグ戦は、その完成度を持って一気に走って結果につなげたが、
行けば行くほど強い相手とやることになるチャンピオンズリーグでは
ペップバルサの貯金でやってきたチームでは最後に結果につなげることはできなかった。


ペップバルサは常に変化し続けた。
安定感は心もとなくても、緊張感を保ち次なるレベルに向かって進み続けていた。

ボールを相手に渡さない、というコンセプトは普遍でも、
それを成し遂げるための方法は一つではない。
あらゆる環境で、それを成し遂げるために準備し続けていたペップバルサでは、
メンバー構成や基本配置についても、まあ色々やっていた。
実際にやってみて、その結果を見ながら進めていく。
選手は、色々なことをやることで、緊張感と新たなスキルを得ながら躍動していた。
相手にとっては予測不能になる。


ティトバルサはその結果、一番良かったやり方を突き詰めた。
その完成度は狙い通りの成果につながりバルサは独走した。
しかし、完成したがゆえに変化は少なく、メンバーも固定しがちで、選手は心身共に疲労した。
そして相手には策を施す余地を与えることになった。
ACミラン アッレグリ、PSG アンチェロッティにはアゥエイでヤラれ
敗退寸前のところまで追い込まれ、それをバイエルン ハインケスが完結させた。


バルサがポゼッションし続けるためには、
正確なパスとボールコントロールと位置取りが必要なのだが、
何よりも大事なのは、相手の戦闘意欲を奪うこと。
そうしないと 90分、そして長いシーズン持たない。

引く相手に対しては、相手が焦れて取りに来るまで待ち、
来たところで相手のバランスを崩してシュート。

来る相手に対しては、最初は受けて何とか凌ぐ、相手が一息つく 10分くらいに
ボールを低い一で持ち、そこからは相手を弄び、ボールを回し攻めて行く。
得点出来ればもうこっちのもの。


対個人でも基本は、相手を先に動かしてその逆に行く。
PKと同じ。先行動いたほうが負け。

本気でダッシュするのは、相手を抜く一瞬と、ボールを取り返しに行く時くらい。
だから相手は、気持ちを入れればスカされ、一息つくとヤラれる。
ボールを追わされ、走らされ、でも取れない、攻められない、
心身共に疲労し、更に得点される。


10分で一息つかずにやり続ける、ここで更に気合を入れる、
これができればバルサ攻略の糸口が見えてくる。
バルサがリズムを掴むためには、皆んながボールに触れる必要があるので、
ソレをさせず、リズムを崩し続ける。


バルサを倒すには、よりアグレッシブにバルサのように振る舞う事が最善で、
それを結果につなげたのが、ハインケス バイエルンだ。

適切な位置を探して動き続け、速く正確なボール運びで相手に触らせない。
バルサより攻撃が早いバイエルンはバルサほどのボール保持時間にはならないが、
相手に長くボールをもたせるつもりはない。
攻める時は、みんなで良い距離を保ちながら上がっていくことで、
攻撃時のボールのだし先を複数確保し、ボールを失っても一気に取り返しにいける。
大事なのは、それをやり切る精神力をチーム全員が持ち続けられるかだ。
それも、180分、半分はあのカンプ・ノウで。
そしてやり遂げるドイツの根性はさすが。

それでもここまでバイエルンがうまくやれたのは、バルサの強みである、
阿吽の攻撃ができなかったからであり、その理由は今シーズンのティトバルサのやり方が
数人での閃きの同期を生む土壌になかったからだ。

メッシに集めるのはとても有効だが、この場合複数人の連携が無くてもメッシの能力で得点できる。
つまり、楽なのだ。
人間、楽をするとそのツケを払うことになる。

ペップさんは、格下相手やアウェイで敢えて構成を変え、慣れない状況下で
不利な状態を作ることで、個人の、そして集団での創造性を求めていた。
マンネリを回避し刺激を与え続けることにより選手はいつものやり方ではなく、
常に新たな何かを求められ、それに答えることで能力を上げていった。
選手が怪我をすればそこを埋めるではなく、キッカケにして新たな選手やフォーメーションを試していく。
完成は無い。

その試合だけを見れば、もっと楽に勝てるのに、と言う話だが、
チームの総合力を向上させ、シーズン終盤の大事な試合を勝ち続けるためには必要なこだったのだ。


チャンピオンズリーグの準決勝でバルサに完勝したハインケスの情熱は、
自分の後釜に座るペップの作ったバルサ打倒をエネルギーにしていた。

そして、その策こそがペップが施すであろうサッカーの基礎を作ったことはなんとも皮肉である。
がバイエルンにとってはなんともうまい引継になったことだろう。



そしてバルサは来シーズンどこへ向かうのか。
今シーズンのバルサは借金返済を目標としたフロント思惑通り。
高い次元で完成したが進化はさほど無くてもスペインで一番になったが、
欧州では最高のチームにはなれなかった。

復活か、それとも暗黒なのか。
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21012-13マンUのスタートは [サッカー]


場所は、オールド・トラッフォード
監督は、サー アレックス・ファーガソン、
スタメンに、ファーディナンド、スコールズ、ギッグス、
そこに、香川真司。

一昔前にこの取り合わせは、PSのゲームの中でしか無かった。
誰の頭の中にも想像されたことはないだろう。
しかも、2012-13シーズン、対スパーズとなれば、スコールズ、ギッグスが、
スタメンに名を連ねている事自体も想像の外のはずだ。

そのゲームで、香川が得点しているわけで、まあ、なんとも感慨深い。

感慨深いといえば、その前のゲームでは、
アンフィールドの舞台にスタメンで出場する、彼の姿。

朴智星の時の韓国人はこんなにも幸せだったのかと、今更ながらに身に沁みる。

ユナイテッドでの香川は、ネームバリューのある面々と攻撃を仕掛けている。
スコールズからのパスを、シンプルに捌く先には、ナニ、ギッグス、ラファエル、
そのリターンをもらって、ルーニー、ファンペルシーへ展開、自らドリブル、そしてシュート。

香川は、味方とも敵とも良い間隔を保ちながら移動しボールを呼び込む、
そして基本はシンプルに捌く。これが味方からボールを引き出すことにつながる。
ボールホルダーの視線の先に香川がいるようにしている。
ボールを受けたら、ワンタッチでパスする、またはワンタッチで前を向いて、
動けるところにボールを動か。よって次の展開が生まれるから、味方も動く、
と、香川が良い時はチームが良い感じで攻撃を進めていける。

別格なのはルーニー。
このスパーズ戦では、後半開始から登場。
前半、グダグダで2失点と散々な出来のユナイテッドが、後半開始からルーニー登場で、
スイッチが入る。(もちろん、ハーフタイムのロッカールームでファーガソンはキレていたはず)
後半開始 10分にもならないうちに一点返し、直後に失点した後も攻め続け香川のゴールとなる。
万能ルーニーはボールを動かし、チャンスをつくり、シュートを打ち、
フリーキックを枠に持って行き、ハーフウェイからのカウンターに走る、万能攻撃人。
味方の能力を引き出し、自分の能力も遺憾なく発揮できる。

メガクラブの御多分にもれず、この時期はまだオープン戦状態で、
実戦でメンバーの絞込みも戦術浸透も、連携も、選手交代も試行錯誤。
しかも昨シーズンの若返り失敗で、今シーズンもカタチを作るところから始めなければいけないのに、
ワールドツアーでチーム作りはまだまだこれから。
ユナイテッドの場合、一番の調整事項はファンペルシーのフィット。
フィット感のある香川に対して、シーズン開幕後に合流のファンペルシーは
まだまだ、自分もチームも活かし方を試行錯誤中。
よって試合内容もここまで、まだまだ。
ディフェンスラインも怪我がちなファーディナンドと、サイドバックの充実については
まだ目処が立たない状態だろう。

CL制覇ってことは無いけど、プレミアの優勝争いには加わるだろう。

楽しみは、どんなチームに仕上がっていくのか、その中で香川はどんな役割になるのか。
その役割によっては、今後数シーズン、たぶんいなくなるルーニー後の、チームの核になることになる。
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EURO2012 スペインやり方 [サッカー]


2012 サッカー欧州選手権、決勝。
初戦で、スペインから唯一得点したイタリアとの再戦。

全開で走り抜けてきたイタリア、アグレッシブなこの国を 2年前に誰が想像できたのか。
ユベントスで再起動したピルロは、その能力を遺憾なく発揮し、ユベントスにスクデットをもたらした。
そして、問題児 2 top 先輩カッサーノとバロテッリ。
能力は誰もが認めるこの二人、課題は安定感のない心。
しかし、カッサーノは齢を重ね、そして心臓の手術からの復活、
ミランという我の強い個性は集団でプレーも彼には合っていたようで、
チームで自分が活きるやる方法がわかったみたい。
片やまだ未熟なバロテッリは、万難の乗り越えてマンチェスター・シティでプレミア制覇、
エースには成り得なかったが、キーの場面でその能力を垣間見せた。
この 2人のツートップでのスタート、そしてボールを持って攻めるイタリアは、
彼の国の人以外が見ても楽しいゲームを展開していた。

プランデッリ監督には、しかし難しい展開になった。
カッサーノはまだ 90分は無理だし、バロテッリは心が入りすぎて硬い。
スペインとの初戦でも、バロテッリに替えて入れたディ・ナターレが先制点、
セスクに決められから、カッサーノをジョビンコに交代している。
どのタイミングで、カッサーノを交代させるのか、ここが今大会でのイタリアのポイント。

準決勝ドイツ戦では、前半は攻撃型の新型イタリアを、そして後半は、
モッタ、ディ・ナターレを 2人に替えて投入しつつ、イタリア人のDNAに刻まれた、
鉄壁の守備を披露して勝ち切ったことで攻守両面での完成度と能力を見せている。


今大会のスペインは、初戦 61分での 1失点しかしていない。
ポルトガル戦のみ無得点、平均 2得点はトップタイ。
完璧なレコード。

どうやってこの数字を残したのか。

基本思想は、FCバルセロナのそれと同じ。
ボールを持っていれば失点することはない。

それを遂行するためには、長丁場と言いながら、試合間隔の短い、そして本戦では
延長もある大会においては心身のコンディション維持が最重要。

体は、自分たちが主導権を持つことで走らされないこと、
同じ距離を走っても、自分のタイミングでダッシュするのと、相手のタイミングでダッシュするのでは
疲労感が違うし、相手に反応すると筋肉系のケガのリスクが増す。

心は、控えも含めてチームの一体感、これまでの2冠も今度の勝利もスタッフ含め全員で成し遂げたし、
今回も成し遂げる、という気持ちを全員に持たせ続ける。
これは優勝した後のスペインチームを見ていると全員が自分の勝利と感じていることがわかる。

ということで、スペインは決勝の開始までほぼ一貫して集中力を保って守備的に進めている。
スペインの守備的は、早めにボールを狩り、ボールを持つ。
そして、無理には行かない。仕掛け続けない。
なので、実は見ていてそんなに面白い試合はしていない。
その際たる試合はフランス戦で、フランスが無力感から苛立ち、崩壊していくのを
冷めた目で見ながら、削られての故障回避を第一に、ボールを動かし 2-0 で終わらせている。
準決勝のポルトガル戦にいたっては、得点できなくても焦らず集中力を切らさず、120分を終えている。

しかし、決勝のスペインは頭から攻撃モードで試合に入る。
この大会の基本形である、いわゆるバルサ型セロトップで。

何が違うのか、パススピードが目に見えて速い。それを引き出せる動きを見せる。
最小限の消耗でここまで来たスペインと、走り続けてきたイタリアの差は歴然。
突っかける、かわす、そこに連携、セスクが縦に、奥へ、最後はゴールライン際から
高速折り返しにシルバが突っ込む、いや、突っ込んでくるシルバの頭目掛けて
おもいっきり蹴ったようにも見えるこの先制シーンで 14分に早くも先制。

イラリアも攻める、お互いボールを獲りに行く。
ハイテンションでのゲーム展開は見応え充分。
そんな展開で、スペインはピルロに守備をさせて攻撃はさせないところがミソ。

今大会の左サイド、ジョルディ・アルバ。
アルバから、シャビ、そしてゴール前まで駆け抜けたアルバにシャビが完璧なパスを
通おし、これをアルバがブッフォンの守るゴールにシュートを決めて追加点、41分。
これで決まり。
後半は、守備モードの試合を展開。75分のトレースと85分のマタのゴールは、
疲労困憊のイタリアに止める術は残されていなかった。
試合全体のスタッツはほぼ互角、唯一最大の差が得点で 4-0 。

EURO、W杯を勝ったスペインはこれまで唯一足りなかった優勝経験を得たことで、
次のステップに立った。
これにより本気で優勝を目的として事をすすめることが出来るようになった。
優勝を見据えた予選、本戦のメンバー選択、戦術の試行錯誤が出来るようになった。
この大会でも、全体のペース配分は体力気力共に決勝にピークを持ってくる事に成功している。
ビジャが、そしてプジョルがいなくても、危なげなく勝ち進み、PK戦でも負ける気がしていない展開。
王者の風格。

バルサをモデルに強さを身に着けてきたスペイン、しかしこれが続くのかは未知数。
何故ならば、そのバルサを倒す方法が朧気ながらみえつつある昨今、他国がスペインを
打ち破る方策見つける可能性は大いにあるからだ。
しかし、だからこそ何時の時代も面白いのだ。
つぎなるワールドカップに興味はつながっていく。ブラジルそしてアルゼンチン。

バルサにとっては、怪我人も出さず、新戦力ジョルディ・アルバとの連携も既に
実践レベルになっていることで、上々の展開。
リーガの来シーズンも楽しみがいっぱいだ。
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UEFA Champions League 2011-12 Final [サッカー]

一発勝負の決勝をCL史上初のホームでを実現したバイエルン・ミュンヘンと
劇的復活のチェルシーの対戦。

ホームとは言っても CL決勝なのでスタンドは、チェルシーファンも、中立もいて、
そこはいつもの赤一色のフースバル・アレナ ミュンヘンの雰囲気ではない。

チェルシーのダビドルイス、ケーヒルはどうにか間に合った、間に合わせた。
テリーとイバノビッチ不在なのでこれは不可欠。
だとしても、両チーム出場停止にメインメンバーが複数。(宇佐美ベンチイン)
スペインの二強を下すのに要した代償は小さくない、がお互い様。

アウェイ、チェルシーのキックオフでスタート。

シュバインシュタイガーにハンドで黄紙、2分。
4分、初シュートは真ん中からそのシュバインシュタイガー、そしてこれが CK。守るドログバ。
この一連はクロースのシュートが外れて終わる。

両チームなれない布陣でのゲームでもあり慎重な入り。
20分のロッベンのシュートはチェフの好セーブで CK。
そんな展開でホームバイエルンの CKは、24分までに 7回。

ボアテングvsドログバ、専任ぎみ。
ダビドルイスvsゴメス。でもルイスは広域をカバー。

チェルシーはケーヒルの攻め上がりからペナルティエリア少し外から FK獲得。
マタのキックは、ゴールの上へ少し抜ける。カルー、ドログバだけで攻撃な感じからの意表をついた展開。
バイエルンはコンテントがらい沿いを攻め上がりクロスにミュラーのシュートは左に外れる。
バイエルンはここまで、リベリ、ロッベン、ゴメス、ミュラー、シュバインシュタイガーが
シュートを放っているが無得点。36分。
ロッベン、リベリー、ゴメスとゴール前で触るもゴールならず。38分。
この時間帯両軍相手陣内での攻撃が行ったり来たり。

40分あたりからチェルシーが相手陣内でボールを回すようになる。

BAY 0 - 0 CHE で前半終了。
バイエルンのシュートは 13(2)、チェルシーは 2(1)。
この 13- < 2 > がバイエルンの焦りか、チェルシーの寄せの鋭さか。


バイエルン後半開始早々は、パスミスが、ハイテンションで入るわけではないようだ。
発煙筒、そしてその煙の中攻めるバイエルン。
48分、クロースもシュートを放つ。

ロッベン、リベリーの距離が近い場合がけっこうある、右で左で中央でも。
この2人とミュラーはフリーなポジショニング。

53分、チェルシーもミスから決定機を招くもオフサイドに救われる。
56分、クロース一発。 69分にももう一発。

バルサ相手に守りきった事がさらなる自信になったのか、守備の集中力は隙無しのチェルシー。
73分、走り回ったバートランドout マルダin。

75分、バイエルンCK、CK で攻め立てるも得点ならず。
コールがミュラーを倒して黄紙、81分。

83分、クロース、ペナルティエリア外の左から斜めに長いクロス、
大外からゴメス、ルイスの裏に入りこみ、ほぼフリーになったミュラーのヘッドで得点。

しかし攻め続けるバイエルン。ロッベンシュート外す。
直後カルーout、トーレスin。
85分、ロッベン倒したルイスに黄紙。
ミュラーout、故障明けのファンブイテンin。

トーレスが右サイドに持ち込んで得たこの試合チェルシー初のCK、
マタのキックにこの人ドログバ、一番ニアに走りこんでボールに自ら近づいて
ボアテングに押された勢いも活かしてのヘッド炸裂。すかさず同点。88分。
この状況、この時間帯、これぞチェルシー、これぞドログバ。

ファンブイテン入れたバイエルンが、トーレスを入れたチェルシーに追いつかれた。
そして90分経過、ロスタイム3分の表示。
86分眼光から覇気の消えたチェルシーサポータの声に俄然力がみなぎる。

90+4分、ドログバのFK外れて終了。延長へ。

バイエルンのキックオフで延長開始。
最初はトーレスの攻め上がりからペースを掴みバイエルン陣内でボールを動かす。

ドログバがペナルティエリア内でリベリーを倒して黄紙、PK、93分。
チェフはロッベンを止められるのか。
チェルシーサポータを背にチェフはこれを止めて見せる。

足を引きずる リベリーout、オリッチin 96分。

今日のベストメンバーでスタートしたバイエルンは後半から手詰まり気味。
有効な変化のカードがない。すでにミュラーもリベリーもいない。
そんななかで終了間際で先制してこれでイケるって思ってしまった隙をチェルシーは見逃さずに追いついた。
バイエルンは、手詰まり感を打破できず。逆にチェルシーのほうが崖っぷちから二度も生還し
負ける気はしていないのだろう。そして最後の 15分へ。

ボアテングが上がってきてシュート、そのまま攻め続けて
オリッチのクロスにバンブイテン合わせられず。107分。誰がシュート打っても入らない。
ドログバ足がつる。

ロッベンには2人行くのが基本のチェルシーは、決定的な仕事をさせていない。

久々のゴメス、ロッベンからのパス、ラームの持ち込みからのパスに反応するも
チェルシーの執念の守備に阻まれる。111分。ケーヒルも足がつる。
そのCK もトーレスのクリアで凌ぐ。

お互い疲労の中で攻め合うも守備の集中力は維持し続け 120分がアップ。PKへ。
体力の限界で戦った面々、最後の集中してしかも体が動くのか。
二戦連続PK勝利ができるのか。
バイエルンのサポータを背にノイアー、そしてすでに一本止めているチェフ。

  ラーム(チェフ触る)・ゴメス・ノイヤー・オリッチ・(チェフセーブ)・シュバインシュタイガー(ポスト)・
BAY:◯◯◯✕✕
CHE:✕◯◯◯◯
  マタ(ノイヤーセーブ)・ルイス・ランパード・コール・ドログバ

倒れこむ選手たち、しかしその意味は赤と青では天と地の差。

チェルシーは、入念な準備からバイエルンの攻撃を封じることに成功。
地元開催のファイナルに出る事が至上命題だったバイエルンは地元優勝を果たせず。
チェルシーは最悪の出だしから監督交代を経て終わってみれば二冠達成。
しかも内一つはロンドン勢初のチャンピオンリーグという成功にたどり着くとは、
2012年初頭にはだれも想像できなかったはずだ。
試合巧者っぷりを存分に魅せつけての戴冠。
どん底からの復活は、失うものが何もない、そして溜りにたまった鬱憤を晴らす方向にまとめあげ、
モウリーニョーの遺産を発揮させたディマッティオの手腕。
終わってみれば、このPKまで想定して、テリー、イバノビッチ、ラミーレス、メイレレス抜きで
のバイエルン対策の準備に余念がなかったことが窺い知れる。
早々に消えた、両マンチェスター、そしてロンドンのライバルアーセナル。残ったのはチェルシーだった。
念願かなったアブラモビッチオーナー。チェルシーは来シーズンはどんな姿で現れるのだろうか。

http://soupsoup.tumblr.com/post/23384437150/cameron-celebrates-chelsea-win-merkel-not-quite
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2011-12 マンチェスター・シティの最終戦 [サッカー]

この試合、順風満帆ではなかった今シーズンの縮図のような試合だった。

先制はシティ。
ゴール前に進んだトゥーレ・ヤヤがパス、これをサバレタがシュート、
39分ゴールネットを揺らして先制する。

相手は、降格争いの渦中 QPR とは言っても今シーズン圧倒的な数字(18/19)を残した
シティのホーム Ethihad スタジアムでのゲームで先制したのだから、
このまま一気に、、、とは行かないのは今シーズンとお同じ。

攻撃のキーマン、トゥーレがこのゴールの前からもも裏を押さえるシーンが。
そんな中で、絶妙のアシストが出来るのも流石なのだが、44分に交代を強いられる。

嫌な予感、しかし先制、その後予感が現実味を帯びてきた。

守り倒す気満々の QPRだが、まさかの前半の失点でプランが危うくなるのだが、
マーク・ヒューズ監督は後半開始早々、ハイテンションでの攻撃を指示。
48分シセがシティのミスからのこぼれ球をこれぞ救世主という落ち着きでゴール。

前半20分で先制しているユナイテッドの現状を踏まえると、
いきなり優勝が遠のくシティ。

そんな中、57分、テベスの挑発に我を失った QPRキャプテンバートンが
赤紙三枚分くらいは暴走して退場。騒然のスタジアム。

試合の流れとは何が影響するのかわからないが、
完全に我を失ったキャプテンを見ていたチームメイトは、落ち着きを取り戻し、気合を入れなおして再開。
66分、それが結果につながりなんと QPRが逆転に成功してしまう。
予測不能の Ethihadスタジアムは両チームのサポーターの感情が渦巻くことに。

69分には、バリーに替えてジェコ投入。

そして75分、先発していた今シーズンの問題児①テベスを、問題児②バロテッリに交代。
結局のところ、この交代が今シーズンの縮図であり、
マンチーニの悩みの種であり、そして、勝因なのだ。

守りた押しながら時折鋭いカウンターを放っていた QPR。
しかし途中で10人になり、さすがに心身ともに疲労するQPR に対して、
切り札として投入されるのがジェコとバロテッリはキツイ。
特に、異次元のサッカー能力を持つバロテッリが(心が伴わないのが珠にキズ)
この日はキッチリ集中力をサッカーに振り向けているからたまらない。
神出鬼没でボールに触り QPR守備をかき回す。見るからに嫌がる QPRの面々。
このあたりは、バブリー シティの面目躍如。

で、このパワハラが炸裂する。
それも、90を過ぎてから。
もちろんユナイテッドはリードをも持っている。


追いつくゴールは、ジェコのヘッド。90分過ぎ。
これで、集中力が崩壊する QPR。

そこを突くのが、バロテッリ。
ゴール前、中央に突き進み守備を引きつけ、体制を崩しながらアグエロにパスを出す。
受けたアグエロは、守備を綺麗にかわしてシュートをキメてしまう。
90+2分のこの試合、最後のプレーがこれ。

狂乱のスタジアムは、ボルトンの引き分けで残留を決めた QPRサイドも混じって歓喜の渦。
雪崩れ込むファンでピッチはあっという間に埋め尽くされた。

我の強い兵どもに規律も、自由も程よく与え、目標を定め、負けても勝っても動じない。
問題児を、使い、戒め、ノセて、しかもチームをまとめた。

先発にテベス、まさにジョーカーのバロテッリを、最後に、キッチリ集中させて投入。
これで結果を出すのだからマンチーニもかなり進化した印象。

ユナイテッドを勝ち点 89で並ぶも、ゴールは多く、失点は少なく得失点差が 64/56 で 8点リードし、
ユナイテッドに 2度勝った(その内 1回はアウェイで 1-6大勝!!)のだから、文句なしの戴冠。

44年ぶりということは、ファン人生初優勝の人が大多数のはず。
しかも最終戦でホームで劇的に決めたのだから歓喜のほどは想像もできない。

リードし、再逆転、その勝因は物量、キーは問題児なのだから、今シーズンの縮図のような試合。

そして来シーズンも、続くのか。
またもはかない夢となるのか。

どちらにしても、しばらくは歓喜に酔うのだろう。
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UEFA Champions League 2011-12 semi final 2nd leg :REA vs BAY [サッカー]

1st leg ミュンヘンで、 REA 1-2 BAY。
2nd leg マドリードで、開始 16分で、2点取ったマドリー。
この時点で、合計 REA 3-2 BAY。
ベルナベウの高揚は、ミュンヘン行きが見えたからだろう。

しかしドイツの象徴バイエルン・ミュンヘンに諦めるなんて文字は無い。
ロッベン、リベリー、そしてシュバインシュタイガーがそろったこのチームは手強い。
ホーム開催の決勝戦に向けて、攻撃を続けていく。

マドリーは、2011-12 モウリーニョの基本形、マルセロ、ベンゼマ、ロナウド、エジル、ディ・マリア。
ホームで攻撃する形。

25分、バイエルン、自陣からロッベン、リベリー、ゴメスと渡り、クロース
クロースからの折り返し、ゴメスを挟んだ、ラモスと、ペペ、
でペペに黄紙で PKゲット。
ロッベンが、カシージャスに触られるも決めて、合計 REA 3-3 BAY のイーブン。

モウリーニョの当初のプランは、アウェイゴールを活かしてこの試合 1-0 で良いと考えた。
ところが、この 1点が早すぎた。さらに 1点入ってしまった。
これが、選手にも、スタジアムもいらない高揚感を与えてしまった。
これが、モウリーニョにとって計算外だったに違いない。
彼の望みは 1点取った後にゲームを落ち着かせての逃げ切り。

ドイツのチームは高揚感で生まれた隙を逃さない。
そしてモウリーニョの想定にない、トータルイーブンという彼にとって最も不得手な状況になってしまった。
点を取り過ぎて困った状況になるのだから、困ったものだ。

リーグ戦を取れなかったことで、というかかなり前からこれ一本のバイエルン、気持ちが入っている。
先のリーグ戦はメンバー落として準備万端。(おかげで宇佐美も出場できた)
マドリーは、とうとうカンプ・ノウでのクラシコを制し、ほぼリーグもとったも同然
疲労はあっても気持ちは上々。

バイエルンは、追いついて尚攻める。
キャラの似た両チームの速い攻撃、激しい守備、見応えのあるゲーム。
シュートを放つも、カシージャス、ノイヤーの好セーブ。


モウリーニョさんってほんとにリスク回避なキャラだ。
積極的に高い位置で獲りに行くなんていう事はしない。
プレッシャーはかけても人はかけない、無理しない。
戦術で、組織で守って、能力で攻める、これがこの人の基本。
今シーズンのリーグ戦ではだいぶ自由にやらせて、人かけて攻めたりもしたけど
大一番はやっぱりこのカタチ。

そして後半、モウリーニョは明らかにアウェイゴールを嫌って守りモード。
CR7の一発で入ればラッキーくらいな堅さ。
延長を見据えた、気持ち勝負をドイツのチームに挑むとは大した自信だ。

ペペもバルサ相手だと悪な印象になるけど、バイエルン相手だと頼もしい DFに見える。
彼のやり方はスペインよりも、プレミヤやブンデスに合うのだろう。

レアルのサイド攻撃は、ディマリア、CR7が自分で行って切れ込んでシュート
くらいなイメージで奥まで行ってクロスなんて柄じゃない。サイドバックが追い越す必要なし。

ただしレアルの、CR7、ベンゼマ、イグアイン、皆んな大舞台で力を発揮という印象はない。

75分、ディ・マリアout、カカin。
攻撃の枚数を変えない、やはりモウさんは攻めに行きたいわけではない。

87分、アルベロアのオーバーラップ、攻めて良いことになったのか?
89分、上がり気味マルセロ、守備へ、サイドライン際でロッベンとマルセロの駆けっこ。
ロナウドのシュートはヒットせず、90分終了、延長へ。

延長に入っても、アルベロアとマルセロはボール保持時は高めの位置を許されている。

95分、リベリout、ミュラーin。ミュラー右、ロッベン左にセット。
ペペも気を見て上がる。98分はセットプレーでもないのに攻め込んだ。
しかしレアルの攻めは、スタート位置が低く足が止まり気味でキレは感じない。
それはバイエルンも似たようなものだ。プレーの合間、息が上がっている。

105分、ベンゼマout、イグアインin。またも変化ではない。
もうこの時間で迫力ある攻撃は望めない、ボールを運んで相手のミス待ち、
しかし、この期に及んでも守備でミスをするような軟さはこの両チームにはない。

110分、エジルout、グラネロin。ここでも変化はなしのモウさん。
カカにキレと試合勘を感じない、いいところには位置するものの決定的な動きに繋がらない、
ちょっとしたことなのだろうけど迷いかな。

120分アップ、PK戦へ。

アラバ・ゴメス・クロース(GKセーブ)・ラーム(GKセーブ)・シュバインシュタイガー
BAY:○○××○
REA:××○×
ロナウド(GKセーブ)・カカ(GKセーブ)・アロンソ・ラモス(枠外)

さすがの両キーパ、ナイスセーブを見せる。
そして最後にシュバインシュタイガー。

モウリーニョは結局、95分間トータルイーブンの状況を打開できなかった。
戦略家で完璧主義の彼は臨機応変とか、想定外の状況に合わせてってのは苦手なのだ。
彼にとってイタいのはこの大一番で苦手な状況になってしまった事だ。

サンチャゴ・ベルナベウで意地の、魂の戦いを制して、ホームミュンヘンに帰還することに成功。
11-12シーズン、バイエルンの壮大なプロジェクトはさすドイツ人、
ホーム、アリアンツ・アレナ開催のチャンピオンズリーグ決勝に出て、そして戴冠へ。

チェルシー、バイエルンどちらも出場停止が多い中、どのような戦いを見せるのか。
(宇佐美はベルナベウに連れてきてもらいこの戦いを感じることができたのは凄い事だ、まさか決勝に?)
バイエルンがホームを味方につければ勝つのだろう。ここまで来ればプレッシャーってことはないはずだ。
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